国内→海外→国内“メジャー3連戦”の是非
2014年 全米オープン
期間:06/12〜06/15 場所:パインハーストNo.2コース(ノースカロライナ州)
カイマーが大会レコードで2位と6打差、独走状態へ
2014/06/14 11:49
By Mike McAllister, PGATOUR.COM
マーティン・カイマーがパインハーストで前人未到の領域に足を踏み入れている。
前日、パインハーストNo.2で開催された「全米オープン」では最少スコアとなる「65」を叩き出したカイマーは、2日目も「65」を記録。残り2日もこのままの調子を維持すれば、新記録、そしてメジャー2勝目をあげることになるかもしれない。
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2日続けて「65」としたカイマーだったが、この日はノーボギーでトータル「130」の通算10アンダー。114回の歴史を誇る「全米オープン」で、2日目のラウンドを終えた時点でのトータル「130」は、大会新記録でもある
カイマーは、「何と説明して良いのかわからない。ただ、非常に良い状態ということかな。言葉で説明すると退屈になるだろうけれど、上手い表現が見つからない。今のプレーが良い状態ということだね」とコメント。
たしかに、そう言うほかにないのだろう。
午前中のラウンドを終えた時点では2位と8打差と他を圧倒。ブレンダン・トッドがノーボギーの「67」でホールアウトしたため、土曜日は2位と6打差で迎えることになった。
「全米オープン」初日から2日続けて「65」というスコアは、カイマーにとっても未知の領域だ。
世界ランキング1位のアダム・スコットは、カイマーを称賛する。「今日も昨日と同じスコアを記録するなんて、とてつもないこと。彼が残り2日も同じようなスコアを記録したら、僕らは2位を狙うしかない」。
USGAは「全米オープン」で二桁のアンダーパーを見慣れてはいないが、エグゼクティブディレクターのマイク・デービス氏は、パインハーストの設定に満足していると話す。
「ここ2日でマーティン・カイマーが成し遂げたことを祝福すべき。彼は、文字通り完璧なゴルフをプレーしている。ゴルフコースをセッティングした人間なら、良いショットを打つ選手に良い結果が伴って欲しいと考えるはず。もし良くないショットを打てば、不利な立場に追いやられる。それを物語る結果になっている。マーティンは素晴らしいゴルフをプレーしているよ。『おめでとう』と言いたい」。
本当に祝福すべきは、彼がメジャー2勝目を日曜日に果たした場合で、仮にそうなれば、「ザ・プレーヤーズ選手権」優勝者が同年の「全米オープン」優勝という史上初の快挙達成となる。
そんなカイマーを追随するのは、先月「HP バイロン・ネルソン選手権」を優勝したトッド。ケビン・ナは「69」とし、トッドと1打差の3位タイ。「68」でホールアウトしたブラント・スネデカーも同じく通算3アンダーの3位タイで、複数の選手が2アンダーで並んだ。
カイマーが記録した2日目を終えて「130」という数字は、「全米オープン」史上最少スコア。以前の最少はロリー・マキロイが2011年にコングレッショナルで記録した「131」。マキロイは2日目の時点で通算11アンダーだったが、そんなことは大した問題ではない。
この日カイマーと同組だったキーガン・ブラッドリーは、「彼はノッているよ。自分が見たままの状態。本当にノッていると思う」とラウンド後に語った。
「全米オープン」での36ホールを終えた時点での最大リードは、2000年にタイガー・ウッズが、そして11年にマキロイがマークした6打差となっている。
フィル・ミケルソンを含み、午後から急激に変化した天候の影響を受けた選手にとっては、カイマーとの差を埋めるのは至難の業だ。
カイマー自身も、「まだ終わりではないから」と語り、週末に向け気を引き締めている。
10番ホールから2日目のラウンドをスタートさせたカイマーは、パー5でバーディを奪うと、パー4の13番と16番でもバーディを記録し、スコアを3つ伸ばした。
バック9では、パー4の3番、パー5の5番でバーディを奪い、終盤には好調のショートゲームが冴え、難しいアイアンショットを乗り切ることに成功。
カイマーは、「最後の数ホールは疲れたね。最初の14ホールほど良いスイングができなかった」と、ラウンドを振り返った。
カイマーが2日目のラウンドでティショットをフェアウェイに運べなかったのは僅かに3ホールのみ。18ホール中15ホールでパーオンを記録した。