「全米オープン」初日、好スコア続出の原因はグリーンにあり?
2014年 全米オープン
期間:06/12〜06/15 場所:パインハーストNo.2コース(ノースカロライナ州)
帝王からレッスンを受けているマキロイ
2014/06/13 04:00
By Brian Wacker, PGATOUR.COM
25歳の普通の青年として生活したいとロリー・マキロイは言う。だがほとんどの一般人はジャック・二クラスにアドバイスを請うことは出来ないだろう。
マキロイは先週、フロリダ州パームビーチガーデンズにある二クラスのオフィスで、ゴールデン・ベアと2時間にわたりゴルフ、ビジネス、人生…など様々なことについて語り合った。
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「色々なことを得たよ」。自身3度目のメジャータイトルと2度目の全米オープンタイトルをかけて挑む大会前日、マキロイはパインハーストで明かした。
18回ものメジャー優勝を誇るチャンピオンからのアドバイスは?
「彼がこんなことを言うとは信じられなかったが、彼が果たしたメジャー優勝のうちゲーム・マネジメントができたのは90%だったと。そして、そのうち良いゴルフができたのは3~4回とも。その他の14回は『内容は良くなかった。ただゲーム・マネジメントが優れていただけさ』と彼は言ったよ」。
マキロイと二クラスの出会いは2009年、二クラス邸の近くにあるガーデンズ・モールの駐車場でお互い偶然にすれ違ったことからだった。2人はすぐに仲良くなり、後にマキロイもメンバーとなった二クラスのベアーズ・クラブで時折落ち合ったりするようになった。
元世界ランク1位のマキロイは「最近は頻繁に話し合っているよ」と言う。この交友関係は、少なくとも最近のアドバイスは、若いマキロイにとって非常に実りの多いものとなるだろう。
2週間前に二クラスのミュアフィールド・ビレッジで開催された「ザ・メモリアルトーナメント」で、マキロイは初日「63」という素晴らしいスコアをマークしたが、2日目に「78」を叩いて転落し、結果15位タイで4日間を終えた。
マキロイにとっては頭の痛い今シーズンを象徴する試合だった。彼のPGAツアーの初日のスコア平均は67.63で1位だが、2日目のスコア平均は初日のスコア平均より6ストローク近く悪く、全体の192位である。PGAツアーの直近6試合では金曜日のハーフ9ホールで「40」以上というスコアを5回も記録している。
ニクラスは、物事が上手くいかないときは変化を恐れないようアドバイスし、マキロイはそれを心に留めているようだ。
元フィアンセのキャロライン・ウォズニアッキとの婚約解消以来、マキロイはゴルフに没頭している。婚約解消後1週間でウェントワースで開催されたヨーロピアン・ツアーのフラッグシップ・トーナメント「BMW PGA選手権」で優勝した。主要トーナメントでの優勝は18ヶ月ぶりだった。
また婚約解消後は、ソーシャル・メディアからも遠ざかり、再びゴルフに快楽を見出したようだ。
「ようやくまたゴルフが楽しくなったよ」とマキロイは語った。「クラブを持ってキャディとともにコースへ向かい、可能な限りのスコアを目指して5時間を没頭するのは本当に楽しいよ」。
「今年は何度かゴルフの内容が本当に良く、メジャーでまた優勝できる状態に近いと思えたよ。この数週間ゴルフは僕を解放してくれている。今後もゴルフに集中していきたいと思っている」。
相談相手として二クラス以上の人物は存在するだろうか。
74歳の二クラウスはメジャー優勝18回のうち、全米オープンの優勝回数4で、これは史上1位タイであり、2位も4回記録している。
2011年のコングレッショナル大会で優勝したマキロイとはいえ、今年で全米オープン出場はたかだか6度目だ。
「必要な時に電話をかけてアドバイスを貰えるなんて光栄に思うよ」とマキロイは語った。「彼は時間を惜しまず話してくれた。いくつかのアドバイスについては今週真剣に考えているよ。彼は偉大な全米オープン出場選手だ。与えてくれたいくつかの貴重な情報はきっと今週役立ってくれると思うね」。