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ジミー・ウォーカーが絶好調な15の理由

By PGATOUR.COM staff

もしあなたがコメディドラマ「となりのサインフェルド」のファンなら、1995年に放映された第105話を覚えていることだろう。自身を名前で呼び、ジャンプ力を高めるための特別なトレーニングシューズを履きそれを売るバスケットボール選手「ザ・ジミー」という登場人物がいた。この作品におけるクラシックなキャラクターだ。

米国ツアーの公式サイトにおいて、まさか19年前のコメディドラマに登場した脇役ついて話をしたいわけではない。我々の世界におけるジミー、つまりジミー・ウォーカーは、サインフェルドのジミーと全く違う。日曜日に「AT&Tペブルビーチナショナルプロアマ」を制し、2013-14シーズン8戦で既に3勝を挙げ、フェデックスポイントレースを記録的なペースで独走しているナンバーワンの存在だ。

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今週の「ノーザントラストオープン」で今季4勝目を狙うウォーカーは、間違いなく現在の独走を楽しんでおり、置き去りにされている他の選手たちにはユーモアを口にする余裕もなさそうだ。

こちらの「ジミー」が行っているのは全てビジネスであり、そしてそのビジネスは非常に順調だ。

絶好調のミスター・ウォーカーに敬意を表し、現在ウォーカーが地上最高のゴルファーである15の理由を以下に綴った。

・手応えと実感
ウォーカーは米国ツアー初勝利を挙げるまで180戦以上を要したが、その1勝が彼の考えを確かなものにした。「この舞台で勝利することができる手応えはいつも感じていたんだ」と語っていた彼は「ついにその通りになった。そしてそれがさらに数回、この短い期間に起こったことは最高だね」と話した。

・西海岸
ウォーカーが米国ツアーで出場した試合のうちカリフォルニア州で行われた試合は15%だが、彼はそこで全賞金の45%を獲得している。また、通算23度あるトップ10入りのうち10度はカリフォルニア州でのものだ。

・パー4
米国ツアーで初のフルシーズンを戦った2006年、ウォーカーはパー4の平均スコアで174位タイだった。2012年には、62位タイだった。しかしその後、彼はパー4でのプレーを改善すべく集中的に取り組んだ。「もしパー4のホールを全てパーで回ったら、年間で60打くらいのスコアアップにつながると考えるようにしたんだ」とウォーカー。「さらに計算すると、パー4を改善することで勝利できることがわかったんだ」。昨年の平均スコア「3.99」は2位タイ、そして今年は「3.91」で5位タイにつけている。

・コーチとの結束
ブッチ・ハーモンは2年前にウォーカーのコーチを始め、結果を出している。ハーモンは、既に優れていたウォーカーのスイングを1から見直すことはせず、多少の改善をし、そしてティショットの飛距離と、特にロングアイアンでの精度向上に成果は表れている。「彼がコーチで嬉しいよ」とウォーカー。「本当に素晴らしい」。

・遅咲き
ワールドクラスの選手でも、30歳の誕生日を迎える前に安定した結果を残し続ける選手は少ない。メジャー大会覇者のバッバ・ワトソングレーム・マクドウェル、全米オープン覇者のジャスティン・ローズなどがそうだ。おそらくウォーカーもその部類だろう。彼はきっと次のスティーブ・ストリッカーであり、30代中盤にプレーのレベルを上げるのだ。35歳になったばかりのウォーカーは、自身のキャリアの“バックナイン”に差し掛かっているというのに、今も若々しいスイングを保っている。「フライズドットコムオープン」を勝利した後、ウォーカーは「これから窓が閉まっていくとは思わない。今日、少しだけ開いたのだと思う」と話していた。

・ロングパット
昨秋の「フライズドットコムオープン」でウォーカーは、全選手中1位となるパットの総距離446フィートを記録した。10フィート以上のパットを14度決めた。先月の「ソニーオープンinハワイ」でも、10フィート以上のパットが9度。うち4つは最終ラウンドでのものだった。その週にウォーカーが記録したパットの総距離347フィート7インチは、全体のトップ15に入った。

・ショートパット
勝利を挙げた3試合でウォーカーは、4フィート以内のパットを116度中115度決めている。唯一の失敗は、前週大会(AT&Tプロアマ)の最終ラウンド17番ホールで試みた3.5フィートのパット。しかし勝負の行方を占う最終ホールでは5フィートのパットを決めて勝利した。

・ベイラー大学
ウォーカーは、近年スポーツ界で躍進しているベイラー大学の出身で、在籍中はオールアメリカンにも選出された。同大学出身でNFL入りしたロバート・グリフィン3世は、2011年にハイズマントロフィーを受賞している。同大学のフットボールチームは2013年にビッグ12カンファレンス初優勝を果たし、BCSボウルにも出場。バスケットボールチームは過去4シーズンで2度、エリート8に入った。ウォーカーにとって、同大学のカラーであるグリーンとゴールドはラッキーカラーだ。

・子供
ウォーカーと妻のエリンは、2010年6月に第一子を授かった。そして2013年2月には、第二子が誕生。エリンの第二子妊娠がわかって以降、ウォーカーは25戦連続で予選通過を果たした。第二子が生まれてからは26戦で12度、トップ25入りを果たしている。

・飛距離
「ソニーオープンinハワイ」が行われたワイアラエCCでウォーカーは、ドライバーの飛距離で1位を記録した。もう2勝を挙げた大会では、ともに22位。シーズン全体では、開幕から12戦で平均飛距離300ヤードを超えている24選手の1人である。

・パーオン率
ウォーカーは3勝を挙げた大会全てでパーオン率が70%を超えており、いずれの大会でも6位から10位にランクインしている。

・キャディ
優勝確実と思われた6打のリードを詰め寄られたペブルビーチ最終日のバックナインで、ウォーカーはキャディのアンディー・サンダースから良い言葉を聞いた。サンダースはウォーカーに「このままいけばワトソンやニクラス、ウッズらが名を連ねる優勝者リストに入れる」と伝えたのだ。

・多様な勝ち方
ウォーカーが今季挙げた3勝は、それぞれ異なるものだ。「フライズドットコムオープン」と「ソニーオープンinハワイ」では、最終ホールでの勝負強いショットで勝利を掴んだ。「AT&Tペブルビーチナショナルプロアマ」では54ホール終了時点で大きなリードを奪い、そのまま逃げ切った。

・宿題の成果
ウォーカーはかつて、米国ツアーで勝利を挙げるため大量のバーディを奪うことに躍起になっていた。しかし、ある日パーセーブの重要性を理解したことで、彼は地上最高の選手となった。スコアを見返して、パー3とパー4のホールで積極的にプレーし過ぎ、結果的にスコアを落としていることがわかった。その問題に気付いて以降、ウォーカーは素晴らしい2シーズンを送っている。

・トロフィーケース
ウォーカーと彼の家族は昨年に新居を建て始め、もうあと1ケ月以内に完成予定だ。一室はウォーカーの事務所となり、そこにはウォーカーいわく「クールな本棚」が置かれる。今、彼には3つのトロフィーを飾る場所が必要だ。「良い居場所を見つけられると思うよ」とウォーカーは話していた。

情報提供:PGA TOUR

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