【中間速報】谷原、首位と3打差で後半をプレー中!
J.ウォーカー、後半の猛攻で優勝
2014/01/13 15:35
7年間、187試合。これは、ジミー・ウォーカーがPGAツアー初勝利を手にするまでに要した時間だ。そして彼は、ようやくPGAツアーで勝つ”コツ”を理解したのかもしれない。
大混戦のまま最終日を迎えた「ソニーオープン」は、後半に3連続バーディを記録したウォーカーが「63」の7アンダーで逆転優勝。出場した直近6大会で2勝目を挙げた。
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ウォーカーは優勝について聞かれると、「ここまで来るのに随分時間がかかった。今日は落ち着いていたし、自分をコントロール出来ていた。優勝争いをしている時ほど、今日のようにプレーしないといけない。『言うは易し、行なうは難し』だけれどね。でも今日は本当に良いゴルフが出来た。最高のゴルフが出来たよ」と、喜びを表現した。
今大会は最終ラウンド終盤の時点で、5人が首位で並ぶ大混戦となった。
ウォーカーがトップ集団を抜け出したのは、3.7メートルのパーパットを沈めた14番以降。ハリス・イングリッシュと1打差で迎えた15番、ウォーカーは4.6メートルのバーディパットを冷静に成功させると、1つ後ろの最終組にいたイングリッシュは同ホールのバンカーに捕まり、パーセーブに失敗。
ウォーカーは続く16番でも2.1メートルのバーディパットを決めると、17番のパー3で3連続バーディを達成。最終18ホールをパーで終え、優勝が決まる瞬間を待つばかりとなった。
最終日を2位と1打差の首位でスタートしたクリス・カークにもチャンスはあった。18番パー5でイーグルを決めていればプレーオフに持ち込めたが、第2打はグリーン手前のラフに捕まり、ボールはストップ。しかし、しっかりとバーディでホールアウトし、単独2位で最終日を終えた。
単独3位にはジェリー・ケリーが入り、イングリッシュは14番のボギーから変調したリズムを立て直せず、ラスト3ホールで1バーディも取れずに「67」で終え、単独4位となった。
日程変更によりスタートした今シーズン初戦の「フライズドットコムオープン(2013年10月)」を制したウォーカーは、早くも今季2勝目をマーク。ライダーズ・カップ・ランキング1位、そして世界ランキングでもトップ30に浮上している。
今大会を「263」の通算17アンダーで優勝したウォーカーは、優勝賞金100万8000ドル(約1億427万円)を獲得。「マスターズ」出場権は昨年10月に優勝した時点で獲得済みとなっている。
大混戦で迎えた最終日のポイントは、いかにボギーを減らすかにあった。3日目までは最低でも2ボギーを記録していたウォーカーは、バンカー近くのスタンスが取りにくいところからのショットを強いられた14番の第2打を何とかグリーンに乗せ、ピンチを脱出。同様の位置からアプローチショットを打ったケリーは4.6メートルのパーパットをミスしたが、ウォーカーは3.65メートルのパットをねじ込みパーセーブで切り抜けると、そこからの猛チャージで集団から抜け出た。
「マスターズ」覇者のアダム・スコットは27位で最終日をスタートし、最終組がスタートしたした時点で首位と1打差としていた。この日のスコットはドライバーの調子が上がらず、最終2組が後半をスタートした時点で既に優勝争いから脱落。優勝したウォーカーと7打差の8位タイでフィニッシュ。6週間の休暇を挟んで出場し6位タイで終えた先週のカパルアに続き、2週続けてのトップ10入りを果たした。
今シーズン2勝目を挙げるチャンスは、昨秋の大会で勝利したウォーカー、「マックグラッドリークラシック」で優勝したカーク、そして「OHLクラシックatマヤコバ」で優勝したイングリッシュにもあった。
最終日を首位でスタートしたカークは、17番にバーディを決めて首位と2打差。最終ホールでイーグルを取ってプレーオフという期待を抱かせたが、ラフからのアプローチショットは僅かにカップをそれてしまった。
イングリッシュは後半開始から連続バーディで勢いに乗ると、14番でもバーディを記録。しかし、追い上げもそこまで。
大会後には「ようやくショットの感覚が良くなったと思ったら、パットの調子が悪くなってしまった」と振り返った。
新人のウィル・ウィルコックスは、最終日を黄色いボールでプレー。期待された中で迎えた最終日は1バーディの「71」に終わり、カパルアで優勝したザック・ジョンソン、マット・クーチャー、チャールズ・ハウエルIII、レティーフ・グーセン(南アフリカ)、パット・ペレスらと同じく、「270」の通算10アンダー、8位タイで終えた。