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2013年 WGC HSBCチャンピオンズ
期間:10/31〜11/03 場所:シェシャンインターナショナルGC(中国)

HSBCを制したダスティン・ジョンソン

By PGATOUR.COM wire reports

6打差の大量リードをダスティン・ジョンソンが失ったのは、「WGC HSBCチャンピオンズ」週末2日間のわずか4ホールの出来ごとだった。しかし最終日の後半、力強いパワーゴルフで粘りを見せたジョンソンは最終日、シェーシャンGCでキャリア最高の逆転優勝を飾った。

長かった2013年の締めくくりが、新たなシーズンの幕開けとなるこの時期、3選手による熱戦を制したジョンソンは、サンデーバックナインの上がり5ホールで5アンダーを記録した。最終的に6アンダー「66」でまとめたジョンソンは、2位のイアン・ポールターに3打差をつけて今大会初制覇を遂げた。

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「これまでで最も大きな勝利です」と、ジョンソン。「ライバルたちが凄いプレッシャーをかけてきたけど、うまくハンドリングできた自分を誇りに思うよ」。

最終日の激戦は、この一言に集約されている。6ホールを残した時点で、1打差を追いかけていたジョンソンは、ドッグレッグの13番でドライバーを強振した。ショートウェッジでピンそば5フィートにつけてバーディを奪ったジョンソンはトップのポールターに追いつくと、続く14番では20フィートのバーディパットをねじ込んだ。

優勝を大きく手元に引き寄せたのは、16番のチップインイーグルだった。

1打リードして迎えた16番(パー4)、ジョンソンは3番アイアンのティショットを、ピンまでおよそ25フィートまで運んだ。アプローチも完璧だった。ボールは綺麗に、まるでパッティングのようにカップに吸い込まれていった。左手を高く掲げたジョンソンは、右手でガッツポーズを決めた。まるで人気パレードの主人公になったかのように、大勢の中国人ギャラリーからの歓声に、ジョンソンは何度も手を振り返して応えた。

彼だけではない。今大会は、何人ものスター選手がプレーで魅了した。

特に最終日のバックナインで激しい首位争いを演じたリーダーボードの上位7選手は、「ライダーカップ」を制したヨーロッパチームのメンバー半分と、ジョンソンだった。

最終日の後半、首位タイで肩を並べていたポールターとグレーム・マクドウェルは、ジョンソンが猛チャージを見せるまでは、優勝するかに思われていた。

彼らのすぐ下にはセルヒオ・ガルシアが、ジャスティン・ローズが、そしてロリー・マキロイとマーティン・カイマーがつけていた。彼らも地面がソフトなコースでバーディを連発したが、残念なことに優勝には届かなかった。

ポールターとマクドウェルは、優勝したジョンソンと同スコアの「66」で最終日をラウンドした。3日目と4日目をボギーなしの「64-64」でまとめたマクドウェルだったが、それでも優勝には4打も及ばなかった。ジョンソンのゴルフは、それほどまで抜きん出ていた。

「350ヤードをど真ん中に飛ばして、70ヤードを正確にコントロールして、パットを決める。ゴルフの質、タレント性、アスリートとしての技量、そして基本に忠実なプレー。彼は全てを備えているよ」と、マクドウエルは脱帽した。「もちろん、彼だって時にはミスをするさ。でも彼ほどのゴルフができれば、多少のミスなんて吹き飛ばせるものさ。飛ばし屋の彼に、素晴らしいウェッジを見せつけられては到底かなわないよ」。

事実、ジョンソンは大会新記録となる通算24アンダーの「264」を記録した。3日目の土曜日、ジョンソンが最終18番(パー5)のティショットを池に落としてダブルボギーとするまで、彼には6打差のリードがあった。追いかけるポールターが18番でバーディを決めたため、両者の差は3打に縮まって最終日を迎えた。ポールターはこの日、スタートから連続バーディを決め、マクドウェルも3連続バーディで飛び出した。1番ホールで3パットのボギーを叩いたジョンソンは、2番(パー5)でも第2打を6番アイアンで打てるチャンスだったにも関わらず、バーディチャンスを逸した。

こんな感じではじまった最終日のバトルは、3選手による大混戦で終盤まで進んだ。「スタートからの5ホールは、明らかに面白くなかった」と、ジョンソンは振り返った。「グレーム(マクドウェル)とイアン(ポールター)が、ほとんどのホールでバーディだったからね。でもそこで気付いたんだ。自分のゲームに徹しようとね」。

首位タイで並んでいたポールターは、8番(ロング)で2オンに成功した。ティショットをミスしたジョンソンは、第2打をレイアップ。マクドウェルはその時、バンカーにはまっていたが、見事なバンカーショットはグリーン上を40フィートも転がり、リカバリーしたかに見えた。しかし、ポールターはタップインバーディを決めた一方で、マクドウェルの長いバーディトライは、惜しくもカップに蹴られて彼は落胆した。そしてジョンソンは、20フィートの長いバーディパットを決めたのだ。

「あのパットは大きかったね」と、ジョンソンは振り返った。

15番でバンカーにつかまりボギーを叩いたポールターは、一歩後退した。その後、彼がトップに追いつくことはなかった。16番で何とかバーディを決め、優勝圏内の2打差につけていたポールターだったが、ジョンソンが16番でチップインイーグル、そして17番での8フィートのバーディを決めたところで万事休すとなった。

「正直言えば、再びトロフィーを取り戻すことができず、少しがっかりしているところさ」と、ポールターは振り返った。彼はミッションヒルズで行われた昨年大会のチャンピオンだった。「でも週末だけで1イーグル、15バーディを決められたらお手上げだよね。ダスティンが仕事を全うしたんだ。彼と同じ組でプレーできて、楽しかったよ」。

最終日を「63」でラウンドしたガルシアは、単独4位に入った。同じく「68」のローズは単独5位、共に「69」で回ったマキロイとグラハム・デリューは6位タイで終わった。

これでジョンソンは、昨年に続いて2年連続で、自身のシーズン初戦で優勝したこととなった。彼の最後の優勝は今年1月の「ヒュンダイトーナメント」でのもの。今シーズンからPGAは年をまたいだ秋スタート制に移行したため、どちらの優勝も、暦の上では2013年の出来事だ。

この優勝でジョンソンは、2008年のプロデビューから続いているPGAツアーの優勝記録を7シーズン連続に伸ばした。これはウッズがデビューから2009年まで続けていた14シーズン連続に次ぐ記録だ。ジョンソンの次なる目標は、メジャー大会制覇だろう。彼にはそのチャンスは、十分にある。

「今週のようなゴルフが出来れば、いつか(メジャー大会でも)優勝できるだろうね」と、自身のシーズン開幕戦に勝利したジョンソンは締めくくった。

情報提供:PGA TOUR

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