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“重力”で1ペナルティを喰らったJ.スピース

「クラウンプラザインビテーショナル」2日目、6番ホールで予期せぬアクシデントに巻き込まれた19歳のジョーダン・スピースは、1ペナルティを喰らってしまった。しかし直後のホールでバーディを奪い返した彼は、トラブルにめげず、週末の逆転優勝に望みをつないでいる。

地元ダラス出身のスピースは、10番スタートとなったこの日、スコアを3つ伸ばして6番(パー4)に差し掛かった。セカンドショットはグリーンを捕え、ピンから20フィート半の位置に止まった。何の因果か、そのエリアにはスピースより先の組でラウンドした選手たちの沢山の足跡(スパイクマーク)が残っていた。

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スピースのボールは、スパイク跡が多く残る不安定な位置にあった。ボールをマークした彼は、正しい位置にボールを戻した。しかしバーディトライの前の素振りに入った時、スピースは自分のボールがかすかに傾きながら動くのを確認した。それはスパイク跡によるものだった。

ボールが静止するのを待ったスピースは、気を取り直して自らのパターをグリーン(地面)につけ、アドレスに入った。すると彼のボールは再び、スパイク跡のくぼみの影響で動きだしたのである。「自分がパターを地面につけたのと、ボールが動いたのは何の関係もない」と、スピースは語った。「それは事実だ。ホント、タイミングが悪かったとしか言いようがないね」。

「2秒早くパットを打っていれば、ボールは動かなかったと思う。あるいは、2秒遅くアドレスに入れば、そのタイミングでパターを地面につけることもなかったと思う」。

同組の選手に確認した後、スピースは競技委員のステファン・コックスと会話を交わし、規則18-2bに定める1打罰のペナルティを宣告された。「僕にとっては何とも不幸なルールだけど、規則だから仕方ないね」。

その規則は2年前に改定されたもので、アドレスに入った後、風の影響を受けてボールが動いた場合はペナルティとはならない。そこには但し書きで「重力の影響でボールが動いた場合はペナルティの対象となる」ことが、規則18-2bには明記されている。

「彼にとってはツイてなかったとしか言い様がないけど、アドレス後に重力の影響で動いたケースはペナルティの対象なんだよ」。

「風が吹いたり、犬が走り回ったり、リスが遊んだケースなら、まだしもね」と、スピース。「重力で動いたボールはペナルティの対象なんだね…。でもホールアウト後、PGAのオフィシャルから聞いたんだけど、ひょっとすると(今後)ルールを改正するかもしれないって言っていたよ」。確かに、コックスは規則18-2bは見直しの時期にあるとコメントした。「我々が、18-2bについての妥当性や、18-2bそのものを削除しようとする協議をしているのは事実です。でも、今はまだその最中だからね」。

1打罰に対して「非常にイライラした」ことを認めたスピース。しかし、嫌な気持ちを引きずらず、すぐにスコアを挽回した。直後の7番でバックスピンを効かせたアプローチショットを放つと、ボールはピンそばで止まり、この日2つ目のバーディをゲットした。

「あの7番は、今週の僕にとって、今のところ最も意味の深いホールと言えるね」。

情報提供:PGA TOUR

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