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2019年 マスターズ
期間:04/11〜04/14 場所:オーガスタナショナルGC(ジョージア州)

ギリギリ予選通過から 金谷拓実はローアマ引き寄せる「68」

◇メジャー第1戦◇マスターズ 3日目(13日)◇オーガスタナショナルGC(ジョージア州)7475yd(パー72)

最優秀アマチュアの証、シルバーカップを手元に引き寄せた。57位タイで予選を通過した金谷拓実(東北福祉大3年)が6バーディ、2ボギーで回り、通算1アンダーの39位タイに順位を上げた。「68」は2011年に松山英樹が同じ第3ラウンドで記録したスコアに並ぶ。当時以来となる日本勢のローアマチュア獲得のチャンスが最終日に巡ってきた。

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「(阿部靖彦)監督には『4アンダーを出してこい』と言われていたんですけど、僕は『66』を出すつもりでプレーしました」。金谷は3mを沈めた2番(パー5)から2連続バーディを決め、場内のリーダーボードに名前を掲げると、さらに勢いづいた。7番をボギーとしたが、9番で6mを沈めて5つ目のバーディ。オーガスタのアウト9ホールの最少ストローク「32」をマークした史上7人目のアマチュアになった。

後半にスコアを伸ばせなかったことが残念。12番(パー3)でカラーから5mを沈めてバーディを決めた直後、13番(パー5)は残り230ydの第2打を5UTでグリーン手前のクリークに入れ、3パットもあってボギーとした。「無理やり(2オンを)狙った。パーセーブもできたんですけど、ミスでボギーにしてしまって流れが止まってしまった」と好スコアにも満足せず、貪欲だった。

前日2日目はホールアウトした時点で、予選通過が決まっていなかった。「マスターズ」は36ホールを終えて上位50位タイまでに入るか、首位と10打差以内が決勝ラウンド進出の条件。金谷は3オーバーでフィニッシュし、後続のリーダーを待った。宿舎でテレビにかじりついて吉報を受け取ると、その機会で躍動した。

待ちに待ったマスターズで「アドレナリンが出て、ボールが飛んでしまう」という悩みにも、状況に寄り添うように対応した。この日は同じ距離を残しても、普段より1番手短いクラブを握って、思い切りよく攻め込んだ。

決勝ラウンドに進んだ4人(出場6人)のアマチュアのうち、金谷はビクトル・ホブラン(ノルウェー)に1打差の2番目にいる。ローアマへの意識は「もちろんあると思う」が、「自分が上位でプレーしたら結果はついてくる。自分のできるプレーをしたい」と謙虚に言った。1960年ジャック・ニクラス、91年フィル・ミケルソン、95年タイガー・ウッズ、そして松山らが手にしてきたタイトル獲得の行方は、日曜日にゆだねられた。(ジョージア州オーガスタ/桂川洋一)

〈出場アマチュアの3日目までの成績〉
31タイ/-2/ビクトル・ホブラン(ノルウェー/18年全米アマ優勝)
39位タイ/-1/金谷拓実(18年アジアパシフィックアマ優勝)
47位タイ/+1/アルバロ・オルティス(メキシコ/18年ラテンアメリカアマ優勝)
50位タイ/+2/デボン・ブリング(18年全米アマ2位)
予選落ち/+4/ケビン・オコネル(18年全米ミッドアマ優勝)
予選落ち/+8/ジョバン・レブラ(南アフリカ/18年全英アマ優勝)

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