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小平智は全英王者に感嘆 2日目もメジャー覇者と

◇世界選手権シリーズ◇WGCデルテクノロジーズ マッチプレー 初日(27日)◇オースティンCC(テキサス州)◇7108yd(パー71)

1組4人が総当たりでぶつかる予選グループステージが開幕し、小平智は世界ランキング7位のフランチェスコ・モリナリ(イタリア)に5&4で敗れた。序盤から劣勢を強いられ、メジャーチャンピオンの技量を肌で感じた。

3連敗を喫した前年大会に続くマッチプレー戦は出だしから3連続で奪われ、出端をくじかれた。小平は「特に何も思わなかったです。自分のゴルフをするだけだったので」。モリナリは2連続バーディ発進とパットが安定した。

終始追った背中は、折り返し前後のホールで小さくなった。2ダウンで迎えた9番、「打ち出しのラインは完ぺきだった」という第1打が右サイドに下る傾斜でフェアウェイバンカーに入った。ボールの手前に砂が盛り上がったライからの2打目を左サイドのペナルティーエリアに突っ込んだ。さらに10番ではティショットが左にある直径2mほどのバンカーにポトリ。得意のショットを生かせないまま、リードを広げられた。

2018年の「全英オープン」覇者とは、普段のストロークプレー戦を含めても初めての同組だった。2020年「東京オリンピック」などの会話を交わしながら、小平は「簡単そうにゴルフしますよね。目指すところはああいうところかなという感じ」と、力の差を推し量った。

この日の平均飛距離はモリナリの299.7ydに対し、小平は平均278.1ydだったが「ドライバーは確実に(モリナリの方が)飛びますけど、(同じ残り距離で持つ)アイアンの番手はほぼ一緒だった」という。「ああいうゴルフでもメジャーを優勝できるんだなと…」。パワーゲームが主流の昨今だからこそ、目の前の相手のすごみもよく理解できた。

2日目は2012年に「全米オープン」を制した世界ランキング22位のウェブ・シンプソンとぶつかる。あすもメジャー王者が相手だ。(テキサス州オースティン/桂川洋一)

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