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2019年 アーノルド・パーマー招待byマスターカード
期間:03/07〜03/10 場所:ベイヒルクラブ&ロッジ(フロリダ州)

“最悪なゴルフ”でもアンダーパー 松山英樹の意地

◇米国男子◇アーノルド・パーマー招待byマスターカード 3日目(9日)◇ベイヒルクラブ&ロッジ◇7454yd(パー72)

「80たたいてもおかしくないっしょ…」。ホールアウト後の松山英樹は、溜まったストレスを吐き出すように口にした。1Wショットは左右に荒れ、フェアウェイキープ率は50%に低迷した。「ぜんぜん言うことを聞かなかった」と得意のアイアンにも裏切られた。パットのスコア貢献度は「いつもなので気にしない」と相変わらずのマイナスだ。それでも、4バーディ、3ボギーの「71」。フィールドの平均スコアが「72.343」とオーバーパーを示す中、23位タイへと順位を上げた。

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1Wショットの修正は、道具とスイング両面で試行錯誤を続けている。予選2日間、松山は「替えなきゃよいのが見つからない」と、キャロウェイゴルフのエピック フラッシュ サブゼロ ドライバーを実戦投入。だが、この日はこれまで使っていたエピック フラッシュ ドライバーをバッグに戻した。

この日を象徴するプレーが2つある。まずは前半6番(パー5)。池に沿うように左ドッグレッグしていくホールで、松山の1Wショットは池の縁ギリギリに止まった。左足下がりで足場は悪かったが、「ああいうショットは打ったことがある」と5Iでグリーンを狙った。トップするミスショットでも、球は水切りショットのように池で跳ね、120yd先の右ラフへ。3打目もグリーン奥に外したが、最後は7ydをチップインで帳尻合わせ。同組のD.A.ポインツが拝むように両手を上下させて、松山のミラクルバーディに敬意を表した。

もう1ホールは10番だ。右ドッグレッグのミドルホールで、松山の1Wショットは右のOB方向へ。暫定球を打つと、今度は突き抜けて左サイドへ。どちらの球も危なかったが、最初の球がかろうじてコース内に残っていて命拾い。すると、林の中から残り110ydの2打目をピンそば1.5mに運んで、ここもピンチ一転、バーディで切り抜けた。

ゴルフの状態は「最悪です」と振り返ったが、「ラッキーもありながらよく粘れた。結果としては悪くなかった」と自己評価する。「体調を崩したのが大きいと思うけど、(ショットの状態には)ショックを隠せないですね。このあと家に帰って練習して、よいきっかけがあればなという感じ」と、自宅通勤のアドバンテージに望みを託す。今週なんども繰り返しているアップ&ダウン。1打1打に全力を尽くす松山のプレーには、故アーノルド・パーマーも称賛を惜しまないに違いない。(フロリダ州オーランド/今岡涼太)

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