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「特別なことをしようとしている」ウッズはナイキ広告に好意的

スポーツ用品大手のナイキがアメリカンフットボールNFLの試合で黒人差別に抗議した選手を広告塔に起用し、物議を呼んでいる。

ナイキは4日(火)、同社のスローガン「Just Do it」誕生から30周年を記念し、元サンフランシスコ49ersのクオーターバック、コリン・キャパニック氏のモノクロ顔写真に『Believe in something. Even if it means sacrificing everything.(何かを信じよ。たとえすべてを犠牲にしても)』というメッセージを載せた広告を公開した。

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キャパニック氏は2016年8月に警官による黒人射殺に抗議するため、試合前の国家斉唱のさいに片膝をついた。その後NFLの多くのチームが人種差別に対し膝をつき抗議の意思を表示した。

ドナルド・トランプ大統領はこれに対し自身のTwitterで「国歌斉唱で起立しないならおまえらはクビだ」と怒りをぶちまけた。発端になったキャパニック氏は、翌17年から所属チームを失い、NFLから実質的に追放された。

3日に同選手の広告起用が明らかになると、ナイキの株価は下落した。全米各地で議論が起こり、反対派の一部は同社のシューズを燃やしたり、ソックスを切り刻むなどの過激な動画をSNS上に公開した。

1996年からナイキと契約を結び、現在も同社のウェアを着用するタイガー・ウッズは「BMW選手権」2日目に「このこと(広告)は事前に聞いていなかった。ただ会社がゴルフ場の外でしたことはボクの範囲外の問題だよ」と話した。多くは語らなかったが、「ナイキは特別なことをしようとしている。それは美しい点だし、力強い人々がいる」と好意的なコメントも残した。(編集部・林洋平)

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