「全英オープン」歴代優勝者&日本人成績
2018年 全英オープン
期間:07/19〜07/22 場所:カーヌスティ(スコットランド)
日本勢最高位は小平智 ウッズの“復活”にも興奮
◇メジャー第3戦◇全英オープン 最終日(22日)◇カーヌスティ(スコットランド)◇7402yd(パー71)
出場した10人の日本勢のうち4人が決勝ラウンドに進んだ今大会、小平智が最高の成績を収めた。強風に苦しめられた最終ラウンドは1バーディ、4ボギーの「74」。通算1オーバーの35位タイで終えた。
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3回目の出場で初めて迎えた全英の週末。4日間で一番の風は日曜日に吹いた。フォローになった後半16番(パー3)では260ydの距離を5Iで打ったが、グリーンをオーバー。「何で打てばいいんだか…」とリンクス特有のコンディションを垣間見た。17番では第2打を大きく右に曲げた後、4mのパーパットをねじ込むしぶとさは健在。とはいえ、上位争いができず、「マスターズの時と一緒で、もうちょっとできたなという思い。悔しさの方が達成感よりも大きい。きょうの3オーバーはパープレーくらいで回れたはず」と口にした。
ラウンド後のインタビューエリアには、テレビモニターがある。質問に答えながら、視線の先のリーダーボードでは、まだタイガー・ウッズが優勝争いを繰り広げていた。「同じ試合に出ているから、あまり言えないですけど…」と前置きして言った。「いちファンとしては、めちゃくちゃうれしいです。自分でないならタイガーに優勝してほしい。やっぱりカッコいいし、絵になる。(自分のプレー中に)ボードでタイガーのスコアが伸びていくたびにギャラリーが『オー!』っとなるんです」
ウッズは10年ぶりのメジャー制覇こそ逃したが、世界ランキングで50位に浮上し、2週後の「WGCブリヂストン招待」(オハイオ州ファイヤーストーンCC)の出場資格を得た。小平の次戦は同大会。その姿を再び間近で見るチャンスが訪れた。(スコットランド・カーヌスティ/桂川洋一)