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シンプソンはアンカリング規制に負けず 亡き父に捧ぐ勝利

◇米国男子◇ザ・プレーヤーズ選手権 最終日(13日)◇TPCソーグラス(フロリダ州)◇7189yd(パー72)

“勝って当然”の重圧はさらりと受け流した。後続に7打差をつけて単独首位から出たウェブ・シンプソンが「73」で回り、通算18アンダーで逃げ切り優勝を果たした。2012年の「全米オープン」王者は、13年以来のツアー5勝目を“第5のメジャー”で飾った。

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大会史上最多ストローク差をつけて迎えた日曜日。4組前でプレーするタイガー・ウッズジョーダン・スピースの組についたギャラリーの声援は、ウェブの耳にもしっかり届いていた。「思っていたよりキツイものだった。タイガーのところですごい音がすると、みんな何が起こったんだろうと思う」。一時はそのウッズに4打差まで迫られたが、16番(パー5)で6mのバーディパットを沈め、17番(パー3)で第1打をアイランドグリーンに乗せたところで勝利を確信した。

中尺パターの使い手として勝利を重ねてきたシンプソンは、アンカリングが禁止された2016年以降、迷宮に入った。同年の秋口が最悪の時期だったと振り返る。ラウンド後、車の中で1時間もじっとしていた試合もあった。

それでも、キャディを務める元選手のポール・テソリ氏にも励まされ、ウェブは忍耐強く戦った。マット・クーチャーのようにルールに抵触しない握りにトライしたり、あるいは通常の長さのパターを使う名手に話を聞いたりとチャレンジを続けた。

「『タオルを投げてしまったら(あきらめたら)、僕はもう成功できない』って自分にずっと言い聞かせてきたんだ」。現在はちょうど1年前、ティム・クラーク(南アフリカ)に習ったように、クロウグリップで中尺を握っている。そしてこの日、「こんなにパターがうまくいったのは今までの人生でなかった」とまで言った。

6人きょうだいの5番目として生まれたシンプソン。自身も“子だくさん”で、息子がひとりと娘が3人いる。2年前のプレーヤーズでは、ダウド夫人の第4子出産のため試合を途中棄権。また、15日(火)は第3子の次女の誕生日にあたる。

昨年11月に父のサムさん(享年74歳)をパーキンソン病で亡くした。「ずっと父のことを考えていた。母やきょうだいにとってはエモーショナルな週になった。父を失ったことが残念でたまらないけれど、母に感謝したい」と、母の日に亡き父にも思いをはせた。(フロリダ州ポンテベドラビーチ/桂川洋一)

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