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「パットの不安はぬぐえない」松山英樹、決勝進出は勝利が最低条件

◇世界選手権シリーズ◇WGCデルテクノロジーズ マッチプレー 2日目(22日)◇オースティンCC(テキサス州)◇7108yd(パー71)

テキサス特有の強風が吹き荒れた2日目。松山英樹は最終18番までもつれたキャメロン・スミスとの戦いに1ダウンで敗れ、通算成績を1勝1敗の1ポイントとした。決勝進出にはあすの勝利が最低条件となった。

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直前の16番(パー5)でスミスがグリーン左下のラフからチップインイーグルを決め、1ダウンとなって迎えた17番(パー3)。松山はティショットをピン下2.5mのバーディチャンスにつけたが、このパットはカップに蹴られてパー止まり。最終18番もお互いにパーで分けて、敗れた。

「最初と最後が悪かった」と、松山はこの日のプレーを振り返った。フェアウェイキープ率は前日の76.9%から35.7%へと急降下。後半7ホールでは一度もフェアウェイに運べなかった。

肝心のパッティングにも苦心した。「風で速いところと遅いところがある。17番は風が当たらないところだったし(距離も)短かったので、もっとパンって打てば良かったけど、なかなかうまく打てなかった。パッティングの不安は、なかなかぬぐえない感じ」と悔しがった。

唯一の希望は、初日に感覚が良かったアイアンショット。「そこまで悪くなかったと思う。何回かミスはあったけど、どうしようもないミスじゃなかった」と、好感触は維持している。

あす、松山がパトリック・カントレーに勝ち、宮里優作がスミスを下せば、松山とスミスが2ポイントで並んで決勝進出をかけたプレーオフとなる。宮里は「英樹のあと押しができるように勝っておかないと」と気合いを見せるが、松山にとっても重要な一日となりそうだ。

「あすがマスターズ前で最後になる可能性があるけど、試合で良いものをつかんで練習に移りたい。良いパッティングができるようなところにもつけたいし、良いパッティングができるように考えたい」。ティショットをフェアウェイに置き、チャンスにつけ、パットを決めるという感覚をつかんだ上で、2週間後のオーガスタへとつなげたいところだ。(テキサス州オースティン/今岡涼太)

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