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松山英樹 戻り始めたアイアンのキレ「爆発できる内容」

◇米国男子プレーオフ最終戦◇ツアー選手権 2日目(22日)◇イーストレイクGC(ジョージア州)◇7385yd(パー70)

初日5オーバー29位と出遅れた松山英樹は4バーディ、2ボギーの「68」で回り、通算3オーバーとした。出場30人中26位タイと低迷が続いているが、不振続きだったショットに復調の兆しが見られ、「最低限のゴルフ」と前日からの前進を強調した。

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成績順で2日目からペアリングが変わるシーズン最終戦。松山は初日最下位だったケビン・チャッペルとの2サムとなり、全選手で最初のティショットを放った。前日、大きく右に流れた1Wショットはこの日、しっかりフィニッシュを取ってフェアウェイへ。4Iでのティショットの後、137ydの第2打をピンそば1mにつけた3番でバーディを先行させた。

「やることを全部変えた。それがうまくいった」と、スタート前の練習で打ち方、タイミングの取り方といった各ポイントをマイナーチェンジ。フェアウェイキープ成功は前日の3ホールから8ホールに増えた。アイアンショットはそれを上回る内容。8番では右セミラフから残り149ydの2打目でピンを刺してバーディ。持ち味のプレーが出始めた。

スコアを伸ばしきれなかったバックナインはアプローチが充実。11番(パー3)はグリーン右サイドのフェアウェイからワンクッションを入れてパーを拾った。1Wショットを大きく左に曲げた14番は、グリーン左からの3打目で、バンカー越えの高いロブショットでピンそば1mにつけた。「11番はそんなに難しくないですし、14番はラッキーという感じです。アップヒルのライだったんで。パーは獲れなくもない感じでした」と事もなげに言ったが、スタンドはもちろん喝采だった。

パット数は前日と同じ30だったが、チャンスを多く作れただけに悔しさが余計に募る。「入んないですね。でも惜しかった。悪いパットはしていないが、入ってくれないすね」。12、13、16、17番と3m前後のチャンスを生かせず、カップ脇をそれるボールに、進藤大典キャディも何度も両ひざを折った。そうはいっても、コースのあらゆるところで溜まっていたストレスが、グリーン上に集約されつつあるのは大きな変化。自虐的に「去年は(同コースで)入っていたんですけど。まあ、これが普通ですよ。僕の…」と苦笑いした。

珍しい第1組でのプレーに「3時間以内に回ってやろうと思ったけど、全然間に合わなかったですね」といった。約4時間の通常の2サムプレーを、いたずらっぽく振り返る。「爆発できる内容でこのスコアだった。トップは離れてますけど、あした爆発すれば分からない。そうなるように頑張りたいです」と言葉にもわずかに元気が戻った。松山の「最低限」は、一般常識では必ずしも低くない。(ジョージア州アトランタ/桂川洋一)

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