松山英樹が19年初戦へ アマチュア・金谷拓実は米ツアーデビュー
2017年 BMW選手権
期間:09/14〜09/17 場所:コンウェイファームズGC(イリノイ州)
松山英樹は4年連続最終戦出場 ポイントランクは7位に後退
◇米国男子プレーオフ第3戦◇BMW選手権 最終日(17日)◇コンウェイファームズGC(イリノイ州)◇7208yd(パー71)
午後0時半過ぎにホールアウトした松山英樹は、周囲を見渡して思わず言った。「早いですね…。まだ(最終組が)スタートもしていないのに」。上位争いとは遠いポジションでプレーした週末2日間。最終ラウンドは「69」とアンダーパーでまとめながら、通算5アンダーは47位タイと低調。フェデックスカップポイントランキングを7位に下げて次週のシーズン最終戦「ツアー選手権」(ジョージア州イーストレイクGC)に向かった。
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日曜日の2サムでのプレーは、同伴競技者に引き離される展開になった。6月の「全米オープン」を制したブルックス・ケプカは序盤からバーディを重ねて「63」をマーク。一方の松山はティショットからリズムが作れない。
1Wを握った11ホールのうち、フェアウェイを捕えたのは3ホールだけ。「最近ラフから(2打目を)よく打っているんですけど…やっぱり良いスイングをしていないと、ラフからは難しい」と、チャンスをなかなか作れない現状を説明した。
スイングの不振はスコアメーク術にも影響した。352ydと短い7番、1Wでティショットした3日間とは異なり、この日はUTを選択。「(1Wショットが)ブルックスよりも30ydくらい飛んでいなかったので、彼があそこ(グリーン手前ラフ)なら、全然届かないと思って」。フェアウェイにしっかり刻んだものの、ボールが止まったのはディボットの中。「最高の“おみやげ”ですね…」とツキもない。
8番(パー5)でようやく決めた最初のバーディも起爆剤にならず、後半14番(パー5)では3Wでの2打目を左サイドの茂みに突っ込み、アンプレヤブルを宣言するなど、大荒れでダブルボギーをたたいた。
前日3日目はラウンド後に練習を行わず、午後の自由時間を静養に充てた。昼食、仮眠をとってから向かったのは宿舎にあったビリヤード台。気分転換をするつもりが、「(ゴルフの不調を)忘れるためにやってるんですけど、(ビリヤードでも)入んないからイライラするんですよね…」と、生真面目さが逆に恨めしい。
ツアーは次週いよいよシーズン最終戦を迎える。ポイントランキング上位30位までの選手が出場するエリート大会を前に、松山のランクは4位から7位に後退した。上位5位をキープできなかったため、年間王者のタイトルおよび1000万ドル(約11億円)のボーナス獲得は、優勝しても他選手の動向に左右されることになった。「うまく調整してきたつもりだったのが、全然うまくいかなかった。また何をしたらいいか分からなくなってしまった。(次戦まで)3日間しかないですけど、良い準備ができれば」。急ピッチでの修正作業は4年連続の出場となるアトランタで。笑顔でシーズンを締めくくりたい。(イリノイ州レイクフォレスト/桂川洋一)