松山英樹が19年初戦へ アマチュア・金谷拓実は米ツアーデビュー
2017年 デルテクノロジーズ選手権
期間:09/01〜09/04 場所:TPCボストン(マサチューセッツ州)
アイアンのキレ戻してラスト2戦へ 松山英樹は最終日「66」
◇米国男子プレーオフ第2戦◇デルテクノロジーズ選手権 最終日(4日)◇TPCボストン(マサチューセッツ州)◇パー71(7342yd)
36位で出た松山英樹は6バーディ、1ボギー「66」で回り通算5アンダーで終えた。アイアンショットに復調の兆しが出て、今大会初の60台を出して23位に浮上。「良いパットが決まっていない中で、このスコアを出せた」と前向きにとらえた。
<< 下に続く >>
爽やかな快晴のコンデションで、松山の武器にキレが戻り始めた。前半2番(パー5)で300yd越えのドライブからの2打目。フェアウェイ中央から残り225ydで放ったアイアンショットは「方向性がだいぶ良くなった」と右ドッグレッグのグリーンを確実にとらえて、バーディを先行させた。序盤の流れに乗り5番で2つ目。7番では残り約20ydから1バウンドでカップに放り込み、チップインバーディを奪うなど小技でも観客を魅了した。
後半は11番で初ボギーを喫しながら、チャンスを量産した。13番では2打目を手前2.5mに絡めて着実に伸ばした。最終18番(パー5)では奥のラフから優しく浮かせたロブショットでアプローチ。下り傾斜の途中に切られたカップから3mオーバーの地点で止め、バーディ締めを演出した。
「アイアンはだいぶ良い感じで打ててきた」と納得顔のパーオン率が83.33%の数値を誇った一方で、フェアウェイキープ率は前日から28ポイント下降の50%と低調だった。「ティショットに関しては不安があるし、ドライバーからウェッジのつながりが良くない」という。
加えて「良い感じで打てずに、自信がない感じがある」と明かしたパットを課題に挙げた。この日も16、17番と5m以内のバーディパットがわずかにそれて、不満顔を浮かべるなど、グリーン上で流れを停滞させた。「良くなるきっかけはあるけど、結果につながっていないから。良いパットを打てれば、楽にスコアを伸ばせるし、ショットにも影響が出てくる」と話した。
全4試合のプレーオフシリーズは半分を消化して開幕前のランク1位から4位に後退した。3戦目「BMW選手権」終了時点でランク5位以内の選手が、最終戦「ツアー選手権」での自力での年間王者戴冠の可能性を残す。1週間のオフを挟みラスト2連戦。「1日、2日しっかり休んでから、しっかりショットもパットも修正できるようにしたい」と見据えた。(マサチューセッツ州ノートン/林洋平)