今平周吾が全米OPへ「まずは予選通過」
2017年 全米オープン
期間:06/15〜06/18 場所:エリンヒルズ(ウィスコンシン州)
同じ釜のメシを食べた仲 今平周吾が5年ぶりの再会を喜んだのは?
◇海外メジャー第2戦◇全米オープン 事前(13日)◇エリンヒルズ(ウィスコンシン州)◇7741yd(パー72)
9時ちょうどのスタート時間少し前、1番ティに現れた今平周吾に「ひさしぶり」と右手を差し出したのは、パン・チェンツェン(台湾)だ。この日、練習ラウンドをともにした2人は、かつてフロリダ州にあるIMGアカデミーで同時期に腕を磨いた仲だった。
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現在24歳の今平は2009年から2年間、25歳のパンは07年から4年間をアカデミーで過ごした。2人が会ったのは約5年ぶり。今平は「めっちゃ上手いし、毎年(全米オープンに)出ているイメージがある」とパンを評する。パンは「英語には苦労しているけど、ゴルフは上手いし、とても良いヤツ」と、1歳下の今平との再会を喜んだ。
この日、アウト9ホールをラウンドした今平は、これでエリンヒルズを計2ラウンド、プレーしたことになる。11日(日)の練習ラウンドでは、18ホールをプレーし、3つの球をロストしたという。「ラフがねちっこくて、飛んでくれないところがある。短いところでもスポッと入ると(クラブが)抜けないから、大怪我しないようにフェアウェイに確実に出したい。深いところに入ったら、アンプレで出すしかない」と話した。
それでも、今平にとっては初めての「全米オープン」。憧れの舞台に立ち、気持ちはやはり高ぶっている。「コースは好きというか面白い。結構、楽しんでいます。スピースとかマキロイとかリッキーとか、良い選手がいっぱいいるし、日本で練習ラウンドをしているよりは楽しいですね(笑)」。
最終9番(パー3)で、先にティショットを放ったパンがピンそば1mにぴたりと付けると、続く今平は9Iでさらにその内側へ。ギャラリースタンドの拍手に応えるように、2人はハイタッチで手を合わせた。
ちなみに、パンは2013年にアマチュア世界ランキングで1位となり、2014年のアジア大会で金メダルを獲得。昨年、ウェブドットコムツアーで賞金ランク11位となり、今年のPGAツアーの出場権を獲得した。
「体格もあんまり変わらないし、自分も行けるのかなって思いますよね。(IMGアカデミーにいた)当時よりは、近付けている感じはする」と今平はいう。かつてのライバルは、世界を目指す上で、いまも良い指標であり続けている。(ウィスコンシン州エリン/今岡涼太)