松山英樹が19年初戦へ アマチュア・金谷拓実は米ツアーデビュー
2017年 ザ・メモリアルトーナメント
期間:06/01〜06/04 場所:ミュアフィールドビレッジGC(オハイオ州)
全米OP前ラストラウンド 松山英樹が見つけた“救い”
◇米国男子◇ザ・メモリアルトーナメント 最終日(4 日)◇ミュアフィールドビレッジGC(オハイオ州)◇7392 yd(パー72)
2週間後に迫ったメジャー大会「全米オープン」前、最後のラウンド。松山英樹は序盤に4連続バーディを奪うなど、1イーグル5バーディ、3ボギー1ダブルボギーの2アンダー「70」と、出入りの激しいゴルフながらスコアを伸ばし、通算2オーバー45位でフィニッシュした。
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球が散りまくった朝の練習場の流れのまま、序盤から暗雲が立ち込めた。3Wで打った朝イチのティショットは左に巻いて林の中へ。このホールはパーとしたが、続く2番は3パット、3番は3Iのティショットを左の深いラフに曲げて2連続ボギーとした。
それでも、4番(パー3)で上から4mを沈めてバーディとすると、5番(パー5)、6番、7番(パー5)と2つのパー5を含めて確実に攻略し、4連続バーディ。11番(パー5)では、残り247ydの第2打を3Iでピンそば1mにつけるスーパーショットでイーグルを奪い、イーブンパーまでスコアを戻した。だが、このショットも松山にしてみれば「結果は最高…」という一打。裏を返せば、スイングへの納得感は高くはなかった。
「あまり良いショットはなかった」という18ホール。それでも、要所で決まったパットに助けられ、16番まではこの日4アンダーと伸ばしていた。悔やまれるのは、1Wを右に曲げてOBとした17番。終盤のダブルボギーは、そこまでコツコツと積み上げてきた努力と自信を、一発で打ち砕くかのようだった。
ここ数日は、ホールアウト後にも長時間レンジで打ち込みを行ってきたが、「練習した意味がなかったです」と、松山は自虐的に鼻を鳴らした。「練習して悪い方向に行っているので、練習しない方が良いのかな」と、試合に出場しないメジャー直前週の過ごし方にも影響がありそうだ。「こんなに試合を休んでいるのに、どんだけ休むんだって感じですけどね(苦笑)」。
それでも、最終日にようやくプラスに転じたストロークゲインドパッティング(パットのスコア貢献率)に表されるように、パッティングには復調の兆しも見えてきた。「まだ不安だけど結果的に入ってくれたのでそれが救い。パットだけでも万全の状態にしていきたい」と、すがるように視線を上げた。(オハイオ州ダブリン/今岡涼太)