池田勇太と稲森佑貴は悔しさとともに日本で賞金王争いへ
2017年 ディーン&デルーカ招待
期間:05/25〜05/28 場所:コロニアルCC(テキサス州)
左打ちも強いられ… 池田勇太は不運つながりアンダーパーならず
◇米国男子◇ディーン&デルーカ招待 最終日(28日)◇コロニアルCC(テキサス州)◇7209yd(パー70)
池田勇太は3オーバーの48位タイから出て5バーディ、6ボギーの「71」で回り、通算4アンダーの53位タイで4日間の戦いを終えた。前日3日目までとは逆の風が吹き、雨も落ちた最終ラウンドは再三のアンラッキーにも悩まされた。
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思わぬショットを強いられたのは出だしの10番。フェアウェイからの第2打はグリーン左のラフに止まったが、足場が胸ほどの高さもあるバンカーの底となるため、池田は左打ちを選択した。「パターでもいいかと思ったけれど、目の前にスプリンクラーヘッドがあって、カップ方面に打てなかった」と、ウェッジでなんとかグリーンに乗せて3オン2パットのボギー発進。続く11番(パー5)は左ラフからの3打目で、フライヤーを計算して打ったはずのボールがグリーンをショート。2mのパーパットを外して2連続ボギーをたたいた。
「きょうはこういう日かな…」と意気消沈ムードで迎えた13番(パー3)、7Iでのティショットをピンそば80cmにつけるスーパーショットでバーディ。続く14番は2打目で残り171ydからピン左2mのチャンスを作り、連続バーディで取り返した。
その後も先行するボギーを、なんとかバーディで打ち消す展開となった。後半5番ではティショットが左サイドの木の根元につき、斜め後ろに出すことを強いられた。前日3日間とは違い、1Wを握る積極策をとった6番のティショットはわずかに右へ流れ、第2打は上空にせり出た枝葉に行く手を遮られた。「1Wで攻めているんだけど、行っちゃいけないところだったり…。経験不足もあると思う」と、ため息をついた。
スポット参戦中の米ツアー。直近3試合連続で決勝ラウンドを戦った。目に見えた好結果を出せないことに、もどかしさもあるが、それも経験しなければ知らなかったもの。「ショットがちょっとずつ、日に日に良くなっている」と手応えもある。次週はジャック・ニクラスが手掛ける「ザ・メモリアルトーナメント」に出場。「今度こそ」の思いはまたいっそう強くなった。(テキサス州フォートワース/桂川洋一)