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第5のメジャーを勝ったのは松山英樹の弟分!キム・シウーの金字塔

◇米国男子◇ザ・プレーヤーズ選手権 最終日(15日)◇TPCソーグラス(フロリダ州)◇7189yd(パー72)

TPCソーグラスの名物である浮島グリーン。プレッシャーのかかる終盤の落ち着きようは、とても21歳とは思えなかった。

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後続に2打差をつけて迎えた17番(パー3)。キム・シウー(韓国)は淡々とグリーンをとらえて難なくパーをセーブした。「リードしていたので緊張しませんでした。ただただ、グリーンの中央に集中しました」。3バーディ、ノーボギーの「69」でまとめ、4位からの逆転に成功。世界ランカーが大挙した“第5のメジャー”を制した。

21歳10カ月16日での優勝は、2008年のアダム・スコット(オーストラリア)の大会年少記録(23歳8カ月12日)を更新。昨年8月の「ウィンダム選手権」以来となるツアー2勝目となった。タイガー・ウッズセルヒオ・ガルシア(スペイン)、ジョーダン・スピースに次ぎ、複数回優勝の4番目の年少記録を樹立した。

韓国ソウルで生まれたその才能は、早くから米国でも注目されていた。2012年末に史上最年少となる17歳5カ月6日で米ツアーの最終予選会を通過。18歳の誕生日を迎えるまではツアーメンバーとして試合に出られない規定を知らぬまま、誕生日までの半年間は推薦での出場を待ち、マンデー予選会を片っ端から受験した。

「17歳で予選会を通ったときはすごく重圧がありました。きっと2年間はうまくいかないだろうと」。冷静なまなざしで将来を見つめ、下部ツアーでの下積みを経て昨季レギュラーツアーに昇格。父の教えで始めたゴルフだが、現在はタイガー・ウッズの元コーチとして知られるショーン・フォーリーの指導を受け、実力をつけた。

松山英樹の“弟分”と言える存在でもある。「ヒデキとは去年一緒に回る機会に多く恵まれ、友人になれた」。今大会の開幕2日前も、ダニー・リー(ニュージーランド)を交えて3人でインコースの9ホールを一緒にラウンドした。「彼(松山)がアジアのトップ選手であることを誇りに思っている。すごいモチベーションになっている」と、今後も互いを刺激し合い、切磋琢磨する関係になりそうだ。(フロリダ州ポンテベドラビーチ/桂川洋一)

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