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砂に阻まれた上位進出 松山&谷原「最終日は攻めまくる」

◇米国男子◇チューリッヒクラシック 3日目(29日)◇TPCルイジアナ(ルイジアナ州)◇7425yd(パー72)

スコアの出にくいフォアサム形式(1つのボールを交互に打つ)で、23位から出た松山英樹谷原秀人のペアは1バーディ、4ボギー「75」と落として通算6アンダー34位に後退した。上位35位タイまでが進める最終ラウンドには残ったが、首位と13打差になった。

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難コースに加え、時折、強風も吹き抜ける厳しいコンディションの中、2人は、ホール各地に展開するバンカーに苦しめられた。「条件はみんな一緒だから」としたが、計8度のバンカーショットを余儀なくされ「こんなに砂(バンカー)にハマるかな?」と2人は苦笑いするしかなかった。

前半2番でバーディを先行させたが流れに乗れず、松山が2m弱のパーパットを決め続けて序盤をしのいだ。しかし、6番で1.5mのパーパットを外してボギーとすると9番もボギーで、「流れを途切らせてしまった」と悔やんだ。

ホール両サイドに構える縦長の砂地やフェアウェイに点在する小さなバンカー。前日に2オンでイーグルを奪取した7番(パー5)でも、松山が1Wで放ったティショットがフェアウェイバンカーに落ちてパー止まり。「英樹は、良いショットを打ってくれていたけど、風とあわなかったことがあった。ちょっとの差でバンカーに行く場面が多かった」という谷原の言葉どおり、バンカーが2人を流れに乗せなかった。

巻き返しに臨んだ後半12番(パー4)でも、谷原が打ったティショットはフェアウェイ左のバンカーに落ちた。さらに、松山の2打目もグリーン手前のバンカーにつかまってボギー。この日、4つ目のボギーとした15番でも、松山のティショットがフェアウェイ左のバンカーに転がった。

自身のショットの状態に苦しむ松山は「昨日同様に自分の状態は良くない。でも、砂にハマりすぎた1日だった」と振り返った。「本当にちょっとの差だと思う。ドライバーでスピンコントロールも必要になってくる。でも、(厳しいところを)狙っていかないと木が邪魔になったりする。きょうは不運ではなく、少しの差で流れに乗り切れなかった」と谷原。

悔しさは募るばかりだが、「でも僕らは元気。あす頑張ります」と鼓舞する38歳の兄貴分。「少しでも多くバーディを獲りたい」と25歳の若きエースも気合を入れなおす。上だけを見つめるフォアボール形式(各選手が自分のボールを打ち、各ホールで良い方のスコアを採用する)の最終日。「もう落ちることはないからね。ガンガン攻めて気持ちよく終わりたい」と声をそろえた。(ルイジアナ州ニューオリンズ/林洋平)

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