「WGCデルテクノロジーズ マッチプレー」4日目スコア
2017年 WGCデルテクノロジーズ マッチプレー
期間:03/22〜03/26 場所:オースティンCC(テキサス州)
谷原秀人は世界1位と準決勝 DJの反応は「何も知らない」
◇世界選手権シリーズ◇WGCデルテクノロジーズ マッチプレー 4日目(25日)◇オースティンCC(テキサス州)◇7108yd(パー71)
決勝トーナメントの1回戦でポール・ケーシーを2&1で、準々決勝でロス・フィッシャー(ともにイングランド)を4&2で下した谷原秀人は、世界選手権シリーズ初優勝を狙い、準決勝、決勝、3位決定戦が行われる26日(日)の最終日に臨む。準決勝の相手は世界ランキング1位のダスティン・ジョンソンだ。
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ジョンソンは2月の「ジェネシスオープン」で優勝して世界ランク1位に到達し、2週前の「WGCメキシコ選手権」も制して出場試合2連勝中。今季のドライビングディスタンス部門で堂々の1位(316.2yd)を誇る飛距離が、いまも最大の武器だ。
谷原はラウンド後のインタビューで「今のジョンソンは無敵に見えるが作戦は?」と問われ、「僕にも無敵に見えます。体調を崩してくれることを祈ります」と即答。会見場を大笑いさせたが、「一番の強敵。一緒に回ったことがないので楽しみが大きい。ダスティンは調子が良さそうだし、ボールも曲がってなさそう…。どのくらい飛距離で置いていかれて、どのくらいねばれるのか。自分を見たい」と疲労困憊の体を引きずりながらも、ワクワクした表情で話した。この大会の日本勢最高位は、2001年の谷口徹の3位。世界1位撃破となれば、記録を更新する。
ジョンソンは4人1組の総当たり戦となった予選ラウンドで、ウェブ・シンプソン(5&3)、マルティン・カイマー(ドイツ/3&2)、ジミー・ウォーカー(5&3)から白星を挙げた。この日午前の1回戦ではザック・ジョンソンを5&4で下し、メジャー王者4人をなぎ倒した。午後の準々決勝は世界ランク11位のアレックス・ノレン(スウェーデン)と3&2。連勝の5試合を通じ、まだ17番と18番ホールをプレーしていない圧倒ぶりだ。
「早く帰って休みたい」とお疲れモードだが、最終日は史上初めて現行の4つのWGC(HSBC選手権、メキシコ選手権、マッチプレー、ブリヂストン招待)を制した選手になる可能性を持つ。「まだ道のりは長い。まずは決勝に進むこと。ゴルフはどんなことも起こりうるが、そういったチャンスがあることは楽しい」と、谷原戦に全力を注ぐ考え。
ただし、その相手に関する情報について問われると“ナッシング”と答えた。「彼がすばらしいプレーをしていることは明らかだが、何も知らない」。2週後の「マスターズ」出場を決定的にした谷原。世界ランク60位からの下剋上を完遂させるにはもってこいだ!(テキサス州オースティン/桂川洋一)