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「やりづらいけど割り切る」谷原秀人は文句なし決勝へ池田勇太と決戦

◇世界選手権シリーズ◇WGCデルテクノロジーズ マッチプレー 2日目(23日)◇オースティンCC(テキサス州)◇7108yd(パー71)

4人1組の総当たり戦となる予選ラウンドで、初日にジョーダン・スピースを破った谷原秀人は、2日目にライアン・ムーアと引き分けた。3ダウンのビハインドから、暴風の中で持ち前の忍耐力を発揮。24日(金)はグループ首位から決勝ラウンド進出をかけて、池田勇太と対戦する。

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朝からの風は、スタート時刻の午後3時過ぎになっても強さを増すばかりだった。3番で1アップと先行した谷原だったが、ムーアはショートゲームがさえ、4番から3連続バーディ。猛攻を浴びた谷原は8番までに3ダウンと引き離された。

2連勝が遠のいた状況でも冷静さは失わなかった。「風が強いから、粘っていればチャンスがある」という目論みは、コロラド川沿いの難関ホールが続く後半インで的中する。2ダウンで折り返し、15番までに3つ返して逆転し1アップ。そのうち、バーディを決めたのは2mのチャンスを生かした10番だけだった。

16番(パー5)で残り258ydから3Wでの2打目が、グリーン奥の左足下がりのラフにつかまり、3打目のアプローチは目の前のバンカーに落とすミス。ボギーとしてオールスクエアに後退した。

「16番のセカンドのときだけ(アゲンストの)風がやんじゃった。エッジまで届けば乗ると思っていて、かなり良い球が行った。『これは乗るんじゃないか…』と思っていたら、(ボールが)奥に消えたから、あれれれ…って」と会心のショットにガッカリしたが、白星までは譲らない。最終18番、2打目で先にムーアが3mのチャンスを作った後、谷原は98ydをSWでピンそば1mにピタリ。両者バーディでドローに持ち込んだ。

あすの予選最終ラウンドは、勝てば文句なしで各組の1位選手、16人による決勝トーナメントに進む。相手は池田勇太だ。昨年、国内ツアーの賞金王争いを演じた相手も、勝てば決勝進出の可能性が残されている。

「やりづらいすけどね…さすがにね。こっち(米国)まで来てね」と苦笑いの谷原だが「勇太もやりづらいと思うけれど、そこは割り切ってやりたいと思います」。東北福祉大の先輩&後輩のつばぜり合いは、世界選手権の舞台でも披露される。(テキサス州オースティン/桂川洋一)

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