石川遼、片腕の少年ゴルファーと対決
2017年 ザ・ホンダクラシック
期間:02/23〜02/26 場所:PGAナショナル(チャンピオン)(フロリダ州)
ツアー屈指の難関コース 石川遼「いまの自分にとっては挑戦」
◇米国男子◇ザ・ホンダクラシック 事前(22日)◇PGAナショナル・チャンピオンコース(フロリダ州)◇7140yd(パー70)
ジャック・ニクラスによる2度の改修(1990年、2014年)が施されたPGAナショナル・チャンピオンコースは昨シーズン、メジャー大会以外の全試合中、2番目にタフなコースとして選手たちを苦しめた。昨年の平均ストロークは「71.768(パー70)」で、トーレパインズ南コース「74.498(パー72)」に次ぐ難易度だった。
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「いまの自分にとっては挑戦だと思う」と石川遼はいう。インパクト前後でのフェース開閉を抑え、それに合わせてクラブ軌道を体の動きと同調させて(これまでの)インサイドアウトから、よりストレートへと変更中の石川にとっては、その成否がシビアに結果に直結するレイアウトと言えるだろう。
特に“ベア・トラップ”と命名された15番(179yd/パー3)、16番(434yd/パー4)、17番(190yd/パー3)の3ホールは、過去10年間の平均スコアが「+2.781」というツアー有数の難所。いずれもグリーンのすぐそばまで池が迫り、アイアンショットの精度が大きくスコアを左右することになる。
「試合で出来なくても、終わったあとの練習場で出来たりする。それは守りの気持ち、置きに行ったりする気持ちがあるから出来ないので、そこは自分との戦いだと思っている」。コースからのプレッシャーに負けずに、やるべきことを貫き通せるかが、今週の大きな課題だ。
ショット練習とともに、今週開幕前に時間を費やしたのは深いラフからのアプローチ練習。64度、58.5度のウェッジだけでなく、PWまでも使って多くのバリエーションを打ち分けていた。
「1日4バーディを獲りたいし、このコースでも自分が思ったプレーが出来れば獲れると思う。ただ、ボギーの数がどうかというときに、2つで抑えられたらベストと思うくらい難しいコース。本当は4バーディ、ノーボギーが目標だけど、2ボギーで抑えられれば目標達成かなと思う。今年はラフが長く感じるし、ライの見極めが大事になる」と、攻めの姿勢を維持しつつ、ピンチは小技で切り抜けるのが戦略だ。(フロリダ州パームビーチガーデンズ/今岡涼太)