ダスティン・ジョンソンが1打差2位 小平智は出遅れ
2017年 ジェネシスオープン
期間:02/16〜02/19 場所:リビエラCC(カリフォルニア州)
ダスティン・ジョンソン 今なら言える「僕がナンバーワン」
◇米国男子◇ジェネシスオープン 最終日(19日)◇リビエラCC(カリフォルニア州)◇7322yd(パー71)
新しい世界ナンバーワンゴルファーが誕生した。予選ラウンドをトップで通過したダスティン・ジョンソンが、悪天候のため最終日に集約された36ホールの決勝2ラウンドでも他を寄せ付けず、通算17アンダーで今季初勝利を飾った。米ツアー13勝目で、ジェイソン・デイ(オーストラリア)に代わり、世界ランキング1位の座を初めて射止めた。
<< 下に続く >>
第3、最終ラウンドは成績順の組み替えがなく行われた。一緒に最終組で回った2人は第3ラウンドのうちに後退し、ジョンソンは追われるプレッシャーを間近で感じることなく最後までプレーした。スコアを伸ばしても、落としても変えなかった表情が緩んだのは最終18番ホール。バーディパットの前に、グリーンサイドにいた長男のテイタムくん(2つ)の泣き声を聞いて、かすかに笑った。
「今朝は4時半に起きたから…いまはベッドに入ることだけが楽しみだ。ゴメン、質問は何だっけ?」と、ホールアウト後のインタビューではさすがに疲労の色を見せた。勝因について「1週間を通じてドライバーショットが良かった。今週、M1シリーズの新しいモデルに替えたばかりだったんだ。第3ラウンドの上がりを3連続バーディ、最終ラウンドは2連続バーディでスタートできた。勢いが続いたと思う」という。
2008年にツアー初勝利を挙げて以来、10シーズン連続で優勝。他に10年以上にわたって年間1勝以上を挙げた選手は、アーノルド・パーマー、ジャック・ニクラス(ともに17年連続)、タイガー・ウッズ(14年連続)しかいない。
14年の夏場から「個人的な問題」としてプロ活動を停止した約半年間のブランクがありながら、6年間世界ランキング30位から落ちることなく頂点へ。「試合で勝つことが一番の目的。ランキングはボーナスみたいなもの」と強調しつつも、「長い間トップ10にいて、去年の全米オープンを勝ってから夏場によくなった。自信がついたんだ。やってきたことが報われた気分」と喜びは隠さない。
「僕はずっと自分が世界一の選手だと信じてやってきた。いままでは口に出せなかったけれど、今ならそう言える」。追われる立場となる道筋は、どこまで続くだろうか。(カリフォルニア州パシフィックパリセーズ/桂川洋一)