石川遼は“AIドライバー”でシンガポール出陣へ
2016年 OHLクラシックatマヤコバ
期間:11/10〜11/13 場所:エル・カマレオンGC(メキシコ)
石川遼は米ツアー復帰3戦目で「一番収穫があった」
◇米国男子◇OHLクラシックatマヤコバ 最終日(13日)◇エル・カマレオンGC(メキシコ)◇6987yd(パー71)
優勝争いを繰り広げる最終組とほぼ同時刻に、反対側の10番ティからスタートした石川遼。通算2アンダーから出ると、4日間での自己ベストとなる4バーディ、ノーボギーの「67」で回って、通算6アンダーの50位タイと順位を上げて締めくくった。
<< 下に続く >>
「怪我から復帰して何試合かに出ているけど、その中では一番ショットの内容が良かった。ミスショットをかなり少なく抑えられたのでゴルフになった」と石川。強い陽射しが照りつけて最高気温が28度まで上がる中、フェアウェイキープ率(78.6%)、パーオン率(83.3%)とも4日間のベストの数字を記録して、涼しげにスコアを伸ばした。
前日に課題としたアイアンショットの距離感も改善し、この日は多くのショットをピンハイまで運んだ。一方、パットがカップに蹴られることも数度。「アイアンは自分の感覚と実際の飛び方が無意識であってきている感じがする。パットは初日からちょっと強いなというのがあったけど、意識してちょっと弱めに打とうというほど大きな誤差ではない。無意識であってこないといけない部分」と、繊細な調整範囲とした。
「公傷」からのシード復帰を目指す石川にとっては、もちろん上位に入ってポイントを稼いでいくことは大切。だが、「マレーシアではポイントを獲得(62pt)できたけど、今週が一番収穫があったと思う」と、米ツアー復帰3戦目となった今大会を振り返った。
「今週は何年かぶりに、『ピンに打つ・打たない、パターを強く打つ・打たないじゃなく、自分が決めたことを信じてやっていくということができていなかった』というのが分かった。練習したことができていないから曲がるのであって、できればそれなりに収まるというのが分かったし、スイングもよくなった。1Wもアイアンも入り方が良いというのが結構久しぶりだった」と、充実感をにじませた。
今大会は2日目に3m弱のパーパットを沈めて、きわどく予選通過を果たした。「予選を通らないと掴めなかった内容だと思う。ポイントに関してはこれから先だけど、今週のショットなら行けるというのは感じたので、その方が大きいと思う」。2016―17年シーズンが進行中だが、ことしの米ツアー競技への出場は終了。年明けに向けて明るい視線を向けた。(プラヤ・デル・カルメン=メキシコ/今岡涼太)