松山英樹が19年初戦へ アマチュア・金谷拓実は米ツアーデビュー
2016年 ザ・プレーヤーズ選手権
期間:05/12〜05/15 場所:TPCソーグラス(フロリダ州)
松山英樹、デイとの差を詰められず「不安が悪い方向に走った」
フロリダ州のTPCソーグラスで行われた米国男子ツアー「ザ・プレーヤーズ選手権」最終日。10アンダーの2位タイから出た松山英樹は3バーディ、2ボギー1ダブルボギーの「73」とスコアを落とし、通算9アンダーの7位タイで“第5のメジャー”制覇を逃した。
4ストロークの差を保ったデイの背中はすぐそばにあった。出場144人のうち、ふたりにしか与えられない最終日最終組のポジション。「悪い緊張感はなかった」という松山だが、序盤からコースを攻めあぐねた。
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出だしの1番で1Wショットを左に曲げ、2打目を左のバンカーに落としてボギーが先行した。2番(パー5)では、左サイドからのアプローチの3打目を寄せきれずパー。ピンが奥に切られた3番(パー3)ではティショットがグリーンを越えて、背丈ほどあるバンカーにつかまった。「なんでオーバーしたのか…思ったよりも風が強かったのか。計算が甘かったのか」。2打目は脱出しただけにとどまり、結局3オン2パットのダブルボギー。前日は3連続バーディを決めた開始3ホールで3打後退。デイとの差は7打に広がった。
付け入る隙はあったはずだった。デイもまたスコアを伸ばせず、6番でボギーが先行。9番(パー5)ではグリーン右からアプローチミスが続いて2つ目のボギーを叩き、ハーフターン時点では再び4打差に縮まった。ところが、前日と同じエースパターでのパッティングも12番で2mのチャンスを逃すなど、この日は振るわなかった。
「追いかける人間が、あれだけミスをしていたら話にならない」。結局デイとの差はスタートの4打よりも小さくなることがないままホールアウトした。今季5度目のトップ10入りが慰めになるはずもない。「うーん…うん、悔しいですね。2日目に下を向いて歩きすぎたので、きのう、きょうと、悪くても下を向かないように頑張って歩いたつもり。そこだけは評価したいと思います」。
3日目の難コンディションで見せた、ショットとパットの噛み合わせが肝心の最終日で発揮できなかった。「すべてに対して不安がちょっとずつあったのが、悪い方向に走った」。フェアウェイキープ6回、ストローク・ゲインド・パッティング「-0.489」は4日間でワーストの出来だった。
親交の深いデイの前で失速したことも悔しい。「1打差、2打差での勝負だったら『良い選手だな』と思ってもらえたと思うんですけど…仕方ないですね」。2週間のオフを経て、次の出場試合は「ザ・メモリアルトーナメント」。2年前に米ツアー初優勝を飾った大会だ。「(前週のウェルズファーゴ選手権から)この2週でショットのフィーリングが良くなったところが増えてきた。悪いときにどう“幅”に収めるか。頑張って練習したい」。悔しさはもっと大きな舞台で晴らせばいい。(フロリダ州ジャクソンビル/桂川洋一)