松山英樹が19年初戦へ アマチュア・金谷拓実は米ツアーデビュー
2016年 WGCキャデラック選手権
期間:03/03〜03/06 場所:トランプナショナルドラール(フロリダ州)
363ydのビッグドライブも 松山英樹は終盤に意地
フロリダ州のトランプナショナルドラールで行われた「WGCキャデラック選手権」最終日。3オーバーの41位タイから出た松山英樹は5バーディを決めながら、ボギー、ダブルボギー、トリプルボギーをひとつずつ叩いて「73」とし、通算4オーバーの35位タイで終えた。
前週の「ザ・ホンダクラシック」を股関節痛のため途中棄権し、出場が危ぶまれた今大会。4日間を戦い抜いた松山は「始まる前は不安だったけど、いざ始まれば、体の調子も日に日に良くなった。きょうも何も気にすることなく回れた」と、まず安堵した。
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回復した体調でプレーできたが、2日目にプロ生活ワーストの「81」を記録。同コースで自己ベストとなる「68」をマークした翌日、この最終日は出入りの激しい展開を強いられた。アイアンでのティショットをシャンクさせてグリーン右手前の池に打ち込んだ4番(パー3)で、トリプルボギーが先行。7番では慎重に風を計算してから放った2打目が、右サイドの池につかまりダブルボギーを叩いた。
「きのう良くなった部分を2日続けてなかなかできない。練習ができていない部分もある。ちゃんと練習したものを持ってこないと、こう風が強いところでは太刀打ちできない」。調整不足は、如実に結果に表れた。
終盤には意地を見せ、3Wで1オンに成功した16番から2連続バーディ。最終18番ではフォローの風に乗せた1Wショットが、左サイドからフェアウェイにえぐり込んだ池をものともしないビッグドライブ。「池は越えたなと思って(歩いていたら)、ボールがないなって。ビックリした」と打った本人も驚いたショットは363ydを記録した。
「相変わらず、良いところもあれば悪いところも出て、という感じでした」。持ち前の安定感は影を潜めたが「自分の軸となるものをしっかりと作れるよう練習したい」と顔を上げた。日々の練習と、それを可能にする体調管理の重要性が改めて身にしみた。
次週はオフとして、その翌週の「アーノルド・パーマーインビテーショナル」、「WGCデルマッチプレー」に出場予定。ビッグトーナメント2連戦を経て、4月のメジャー初戦「マスターズ」に臨む。「体調が良くなっている。無理をして、またケガをすると元も子もない。まずは無理せず、しっかりと練習もして準備したい」。カラダと日々向き合い、準備に必死になった1週間も、もちろん無駄ではない。(フロリダ州ドラール/桂川洋一)