松山英樹が19年初戦へ アマチュア・金谷拓実は米ツアーデビュー
早速の本番オーラ 松山英樹は集中力で4アンダー
カリフォルニア州にあるトーレパインズGCで行われた「ファーマーズインシュランスオープン」初日、今年初戦となった松山英樹はノースコースを6バーディ、2ボギーの「68」でラウンドした。首位と2打差の4アンダー、8位タイと上々の滑り出しで2016年の幕を開けた。
集中力が違う。雰囲気が違う。前日までの練習ラウンドとは、松山の体から醸し出されるオーラが違った。「仕上がっていない」と認めざるを得なかったショットは、まだ荒れ模様。それでも、ラフからのショットをピンに絡め、グリーンを外してもしぶとくアプローチとパターでパーを拾う。上下黒のゴルフウェアが、松山の力強いゴルフをより一層引き立てた。
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前半を2アンダーで折り返すと、後半1番からは4ホールで3バーディの固め打ち。パーとした329ydの2番は、豪快に1Wでグリーン右ラフまで運んだが、アプローチがグリーンに届かずに2度目のアプローチも3mにつけただけ。「バーディを獲って良い流れで行きたいところだったので、良いセーブだったと思いますね」。これをしぶとくねじ込んだ。
この日の2ボギーは2度の3パットによるものだった。それでも「今までにない感じでいい。色々試せる部分は試したし、良かったと思う」とパッティングは手応えの方が大きかった。試したこととは何なのか?「まあそれは色々ありますよ――」。人に説明しても意味のないこと、と解釈しよう。
「ショットに関しては何をやってもうまくいかなかった」と、この日のティショットは14回中4度しかファアウェイをとらえていない。「明日は長いサウス(ノースより646yd長い)だし、ショットが安定しないとスコアが作れない。しっかりと明日はフェアウェイに行くようにどうにかしたいと思います」と言う。どうしてくるか?に注目だ。
リッキー・ファウラー、パトリック・リードとの注目組にも動じなかった。「思ったより(ギャラリーは)いなかったなと思いますね。試合みたいに集中してラウンドすることはあまりないので、そういう部分では久々だったなという感じはあるけど、その中でもリラックスしてやっていたので、まだ試合という感じはしなかったですね」。本当にしびれる時間はまだ先だ。(カリフォルニア州ラ・ホヤ/今岡涼太)