松山英樹が19年初戦へ アマチュア・金谷拓実は米ツアーデビュー
松山英樹は6アンダーにもダメ出し「今日は良くなかった」
マレーシアのクアラルンプールG&CCで行われた米国男子ツアー第3戦「CIMBクラシック」の2日目、松山英樹は6バーディ、ノーボギーの「66」で回って通算13アンダーまで伸ばした。この日「61」を叩きだしたジャスティン・トーマスを筆頭に、ビッグスコアが続出して順位は3位へと下がったが、首位との差を2打へと詰めて大会を折り返した。
「今日はショットもパットも良くなかった」。松山は微かな笑顔も見せずに振り返った。「スコア的には良かったけど、ショットは昨日のような“まったく不安がない感じ”ではなかった」。
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ロープ外からは好調に見えるショットでも、本人の感覚のズレまでは分からない。観客の目を惑わす要素を挙げるとすれば、ミスが小さく、それが続かず、スコアカードに傷をつけるに至らないということか。
2番では、3Wのティショットを不本意な当たりながらもフェアウェイ右サイドへと運び、続く2打目をグリーン手前のラフへと落とすと、地面を叩く素振りで怒りをみせた。だが、すっぽりと球が埋まったラフから、2mに寄せてパーセーブ。1番、3番と前後のバーディで挟み込んで、ミスの痕跡を残さなかった。
パーが続いた6番から13番までの8ホールは、カラーからチップインしかけた6番以外はすべてパーオンしての2パット。1ピン前後のチャンスを逃し続けたパッティングには「違和感というか、不満はある」というものの、14番以降の上がり5ホールで3バーディをもぎ取って「最後の方は良い感じで打てていた」。17番では下り5mのスライスラインを流し込み、この日6つめのバーディとした。
「ちょっと不満の残るラウンドだったけど、それは言ってもしょうがない。切り替えて、また明日良いラウンドができるように練習するだけ」。過信も謙遜もない、高密度で率直な言葉が並ぶ。首位と2打差で迎える決勝ラウンド。もちろん、ツアー2勝目もその視界には捉えている。「スコアを伸ばさないと勝てないので、しっかりと伸ばしたい」。フル参戦3年目となるPGAツアー。ムービングデーの意味は、痛いほど熟知している。(マレーシア・クアラルンプール/今岡涼太)