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2015年 ツアー選手権byコカ・コーラ
期間:09/24〜09/27 場所:イーストレイクGC(ジョージア州)

「普通になった」2年目終了 松山英樹、賞金は日本人過去最高4.5億円

この1年、挑み続けた優勝には最後まで届かなかった。「勝てなかったのは残念」と松山英樹は当然のように口にした。2014-15年シーズンの最終戦「ツアー選手権byコカ・コーラ」最終日は、パープレーで回って通算イーブンパーの12位タイ。「良い部分も悪い部分も出て、逆に良い形で終われたかな」と言う松山の顔には、微かな笑みが浮かんでいた。

今シーズンのフィナーレとなる18ホールは5バーディ、3ボギー、1ダブルボギー。前半は1Wでフェアウェイをとらえ続け、バーディを量産した。だが、折り返した10番から突如ティショットが乱れると、ぬかるんだ松葉の上や、すっぽりと球が隠れるバミューダ芝とゾイシア芝のラフからのリカバリーに苦しんだ。パットがカップに蹴られたことも数度あった。

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終わってみれば、この日はパープレーの「70」でトータルでもイーブンパー。「良い意味でも悪い意味でも、普通だった」と総括した今シーズンの締めくくりにふさわしく、プラスでも、マイナスでもなく、スタートラインと同じ“0”。収穫と課題が見つかり「次につながる感じがする」という手応えが、微かな笑みの理由だったか。

確かに、今シーズンは優勝できなかった。だが、獲得賞金は375万8619ドル(約4億5100万円)で、米国男子ツアーでの歴代日本人最高額を稼ぎ出して、賞金ランキング15位。試合でのトップ10入りは9回(昨年は4回)で、予選落ちはわずかに2回(昨年は予選落ち3回、棄権2回)。安定感が格段に向上し、各種スタッツは昨年以上の数値を示している。

端から見れば、昨年より大きく成長したように映るが、松山は「底上げというか、調子が良くなっただけ」と言い張った。「全体的に普通になってきた。何かが悪いという感じが少なくなってきた」。フル参戦2年目の慣れよりも、技術的な安定が大きいという自己評価だ。

「去年の今頃は、全然分からないまま終わった。技術的に何をしたらいいのか分からないまま今シーズンもやってきたけど、それが最後の方になってだいぶ分かってきた。良い兆しがあるし、次のオフもある。そこでしっかり仕上げていきたい」

最後に付け加えたのは、今シーズンをケガなく戦い抜けたこと。「トレーナーさんが頑張ってくれているし、そこが一番大きいかなと思う」。3年目はどこまで飛躍を果たすのか?そんな希望を抱かせる2014-15年シーズンが幕を閉じた。(ジョージア州アトランタ/今岡涼太)

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