石川遼が描く2019年の構想 フラッグ販売などファンサービス継続へ
2015年 ウィンダム選手権
期間:08/20〜08/23 場所:セッジフィールドCC(ノースカロライナ州)
窮地を救う「66」 石川遼は滑り込みで来季シード&プレーオフへ
窮地にいた石川遼が土壇場から這い上がった。米国男子ツアーレギュラーシーズン最終戦「ウィンダム選手権」最終日。47位から出た石川は1イーグル、4バーディ、2ボギーの「66」(パー70)でプレーし、通算9アンダーの31位で4日間を終了。今週を前に130位だったフェデックスポイントランクを124位に上げ、同125位が条件だった来季シード権と、次週から始まるプレーオフ進出を滑り込みで決めた。
「緊張もプレッシャーもすごくあったけど、やることは変わらないという気持ちでいつも通りにプレーできた」
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来期シード権がかかる最終戦の独特な雰囲気が包む中で、石川が持ち前の勝負強さを発揮した。3番(パー3)で3mを決めてバーディを先行。さらに5番(パー5)では、229ydの2打目をピン手前5mにつけて連日のイーグルを奪い、1打の違いが重要となるポイント争いで序盤に大きな貯金を築く。
6番、11番とフェアウェイからグリーンを外してボギーを重ねたが、2打目をピン手前1.5mにからめた13番から再加速した。15番(パー5)で2オン2パット、さらに17番で4mを決めて4つ目のバーディとし、終盤の粘りを好スコアへとつなげた。
ホールアウト時点ではランク127位と圏外におり、「10アンダーを目指していたので、届かなかったとしたら自分の力不足」と厳しい言葉も投げかけていた。後続組の結果を受けてランクは着々と上昇し、辛くも2年連続のトップ125位の座(前年は72位)を確保した。
「この1カ月半のゴルフの内容は、今までの自分の感覚の中でもかなり良い部類に入ると思う」と石川。次週から始まる全4戦のプレーオフは、1試合ごとにポイント上位100位、70位、30位と出場人数がカットアウトされていくサバイバル戦だ。終盤戦で得た好感触を手に、まずは124位という厳しいポジションで迎える初戦「ザ・バークレイズ」から第2戦への進出を目指す。(ノースカロライナ州グリーンズボロ/塚田達也)