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石川遼 初日首位→43位で終了「不完全燃焼」

テキサス州のコロニアルCCで行われた米国男子ツアー「クラウンプラザインビテーショナル」最終日。3アンダーの30位タイから出た石川遼は、前半の後退が響いて5バーディ、6ボギーの「71」(パー70)。通算2アンダーの43位タイでフィニッシュした。

「今週は初日のスタートで気合いが入っていたが、それが空回りして、ここまで落ちてしまった」。米ツアーのキャリアで初の首位発進を決めながら、勢いが持たず日々順位を下げて終了。結局、2日目以降の3日間は反省点ばかりが口をついた。

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前夜からの大雨の影響でスタート時刻が3時間遅れたこの日、出だし1番(パー5)でバーディを先行させながら、2番で1.5m、3番では2.5mとチャンスを立て続けに外してパー止まり。「2番はラインの読み間違い。完全にフックに見えたのが右に行った。3番もいいパットをしたつもりだった」

4番(パー3)でグリーン左奥のセミラフからのアプローチを4mオーバーさせたのをきっかけに、その後9番までに5ボギーを叩いて後退した。

連日の雨により地面がぬかるんだ今大会は、4日間続けてプリファードライのルールが適用された。前日3日目までは、拾い上げて泥を拭き取り、1クラブレングス以内にプレースできるのはフェアウェイ(芝草を短く刈り込んである区域)にあるものに限られていたが、最終日はスルーザグリーン(ティグラウンド、グリーン、ハザードを除く場所)で救済を受けられた。

「僕みたいにティショットが曲がる選手にはチャンスと思っていたが、それ以上に自分のショットが良くなかった。パッティングのミスで流れを崩したりした」。10番で6mを沈めたのをきっかけに後半は4バーディをもぎ取っただけに、前半のミスが悔やまれた。

フェデックスカップランキングは112位から110位とわずかに浮上したものの、それさえ、初日の好発進を活かせなかった口惜しさが増す要素だ。

「不完全燃焼のところがある。精神力も体力も、(8位に入った)ザ・プレーヤーズ選手権のような位置でやらないとついてこない。今週はそういう意味でもチャンスだった。またチャンスが来ると信じて、練習して、また挑戦したい」

次週「AT&Tバイロン・ネルソン選手権」は休養のため欠場。翌週の「ザ・メモリアルトーナメント」でツアーに復帰し、6月8日(月)には「全米オープン」出場をかけた予選会に出場する予定だ。(テキサス州フォートワース/桂川洋一)

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