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魅せた!石川遼劇場 驚異のカムバック 後半+4→-1

ノースカロライナ州シャーロットにあるクエイルホロークラブで開幕した「ウェルズファーゴ選手権」の初日、前半を4ボギー「40」で折り返した石川遼は、後半に1イーグルを含む5アンダー「31」で巻き返して1アンダーの45位フィニッシュ。ローラーコースターのような“遼劇場”を展開した。

どこかしら、懐かしささえ感じるような石川遼の18ホールだった。

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「(8位に入った)先週の土日にすごく張り詰めていた感じがあった。それに比べたら、こんなに緊張しなくていいものか?という感じで始めてしまった」という前半9ホール。石川はパーとボギーを交互に繰り返し、偶数ホールはすべてボギーとして、あっという間に4オーバーとなった。

だが、9番で2mのパーパットを打つ前にふと意識が変わった。「これを外したら5オーバーになる。絶対に外せない」。このパットを沈めたとき、ようやく石川が戦闘モードに変わっていた。

さすれば当然、後半は攻めに転じた。10番(パー5)は3打目を60cm、11番の2打目もカップをかすめて50cmにぴたりと止めて連続バーディ。

13番(パー3)では、ティショットがピン手前20mについて3パットのボギーとしたが、この日ショート気味だったアイアンは「フォローのはずの風が回って、アゲンストになったのが3、4回」と、スイングに原因は求めなかった。

続く14番(パー4)はグリーンエッジまで308yd。「ボギーの後というのもあったし、あとは雰囲気。(手前に切られた)今日のピンポジならグリーン周りまで行っちゃった方が楽だと思った」という石川は、1Wを振り抜いてピンそば3.5mへの1オンに成功した。

この日出場した156選手中、1オンしたのは石川ただ1人。「カップ2個分のスライスライン」を流し込んで、このホールで残り100ydの2打目を直接放り込んだトレーバー・イメルマンとわずか2人だけのイーグルを記録した。

まだ終わらない。1オーバーで迎えた15番(パー5)はアプローチを20cmに寄せてOKバーディ。最終18番で9mのバーディパットをねじ込んで、4オーバーからたった9ホールで1アンダーまで戻す驚異のカムバックで長い1日を締めくくった。

ホールアウト後は「必死でした」と笑ったが、本音はむしろ別にある。「特に超ラッキーという感じもなく、なんとなく、できるんじゃないかというのはあった。それをやれたという感じ」。

こんな、一見ミラクルに思えるようなプレーを見せ続けていたのは、日本で活躍していたころの石川だ。気張らず、自然体でドラマに満ちたプレーをする。この日感じた懐かしさの正体は、そんな記憶だ。(ノースカロライナ州シャーロット/今岡涼太)

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