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松山英樹、米ツアー初の“バーディ0”「まだチャンスはある」

米国男子ツアー「ザ・プレーヤーズ選手権」の2日目、松山英樹のスコアカードに記されたのは、2つのボギーの他にはパーが16個。首位から出て「74」とスコアを落とし、通算3アンダーの27位タイへと後退したのも悔しいが、「バーディが獲れなかったらストレスが溜まる」と憮然としたのも無理はない。米ツアーではアマチュア時代を含め初めて1ラウンドでバーディ以下のスコアを記録できなかった(2014年「ウィンダム選手権」第2ラウンドに1イーグル、0バーディ、1ボギーを記録)。

2番(パー5)では1Wでのティショットを左の木に当て、飛距離はわずかに138ydを稼いだだけ。4打目のアプローチを1.5mに寄せてパーで切り抜けたが、続く3番(パー3)もティショットを奧にこぼしてピンチとなる。バンカーの縁ギリギリのラフに止まった球を見て、松山も思わず苦笑い。つま先下がりの難しいライから、SWのフェースを90度近く開いてグリーンに乗せると、3.5mを沈めてここもパーでしのぎきった。

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だが、5番で1Wのティショットを再び左に曲げると、続く2打目はクラブがラフに食われて左の林へ。低く転がした3打目はわずかにグリーンをこぼれて奧のラフ。4打目のアプローチを決めきれずにボギーとすると、9番(パー5)でもボギーを献上。前半は2つスコアを落として折り返した。

後半に入り、バーディパットを打つ回数は多くなったが、5m前後のパットはそう簡単には決まらない。3mのチャンスにつけた16番(パー5)のバーディパットも無情にもカップを外れた。

「よく粘れた」。「よく耐えた」。言葉の上では自身のプレーを評価した松山だったが、決して満足しているはずはない。「いろいろ試したけど、その中で良いショットと悪いショットがあった」と、ショットのバラツキを制御することができなかった。

幸い、トップが伸びずにまだ通算8アンダー。松山との差は5打しかない。「ちょっとでも伸ばせたらチャンスはある。難しいコースなので、粘り強くもう少しバーディが獲れたらいい」。松山の両目は、宙の一点をじっと見詰めたままだった。(フロリダ州ジャクソンビル/今岡涼太)

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