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“一発屋”返上のチャンス到来 かつてはスピースと争ったアーンスト

米国男子ツアー「バルスパー選手権」3日目を終えて、不調にあえぐ伏兵が首位を脅かしている。1打差を追ってスタートしたデレク・アーンストが、首位と2打差の通算7アンダー単独3位で最終日へ。初優勝を挙げた2013年「ウェルズファーゴ選手権」以来となる2つ目のタイトルへ望みをつなげた。

初めてフルシーズンをプレーした13年は、あのジョーダン・スピースと新人王の座を最後まで争った。しかし優勝以降は、上位争いはおろか、予選通過もままならない日々が続く。とはいえ、優勝してから成績が急変したわけではない。12年のツアーデビューから前週まで61試合を振り返ると、トップ25に入ったのは初優勝を遂げた1試合のみ。つまり、彼のキャリアの中で1回の優勝だけが、極めて飛び抜けた成績だったことになる。

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「毎日、努力は続けている。優勝するためにトーナメントに来ているわけだし、それが全てだろう?今週もそう言い聞かせてコースに来て、それが起ころうとしているわけさ」。

今季も直近8試合で7回の予選落ち。だが、逆境が続く中でも1つの信念を貫き通しているという。「自分を信じようと、常に言い聞かせ続けている。僕にとって、ゴルフはフィジカルよりもメンタルのスポーツ。ここでは、それが明らかに上手くいっているね」。

「シャーロット(ウェルズファーゴ選手権)でも、最終日は何打差かを追ってのスタートだった。僕は、不利な立場から追うほうが好きなんだ」。

その言葉通り、2年前の初優勝大会も最終日に2打差を引っ繰り返しての逆転優勝。当時は短髪だった髪を伸ばし、髭もたくわえビジュアルが一変した24歳は、果たして“一発屋”イメージも払拭できるか?(フロリダ州タンパ/塚田達也)

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