石川遼が描く2019年の構想 フラッグ販売などファンサービス継続へ
2015年 ザ・ホンダクラシック
期間:02/26〜03/01 場所:PGAナショナル(チャンピオンコース)(フロリダ州)
石川遼は悔しさ募る25位 ドライバーへの不信を拭えず
2日目からの進行の遅れにより、月曜日フィニッシュを強いられた米国男子ツアー「ザ・ホンダクラシック」最終ラウンド。通算4オーバーの暫定40位タイで、前日未消化分を後半11番から再開した石川遼は、ティショットを曲げながらも残り8ホールを3バーディ、1ボギーと2つ伸ばしてホールアウト。結局、同ラウンドを4バーディ、5ボギー「71」とし、今年初めて決勝ラウンドに進んだ一戦を通算2オーバーの25位タイで終えた。
昨日は左への曲がりに苦しみ続けたティショット。日をまたいでも、ティグラウンド上で石川の表情は冴えなかった。
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パー3を除いた6ホールでフェアウェイキープは2ホールのみ。4回使用したドライバーでは、最後の18番(パー5)でようやくフェアウェイを捕えた。2打目以降のチャンスメークで3バーディを奪ったが、「良かったのはアイアンだけ。どちらかと言えば悔しい」と、課題とするドライバーの不信が石川の口を重くする。
乱れの原因に挙げるのは、始動からトップにかけたバックスイングのリズムだ。オフから取り組んでいるテーマでもある。「アイアンとはリズムがちょっと違う。ドライバーの方が、少し急いでしまっている感じがする」。18番の1打も、「自分が思ったほど飛んでいない。やっぱり不安なんでしょうね」と苦笑を交えた。
「練習場ではまっすぐ、全部同じ球」。しかし、いざコースに出るとボールは別の軌道を描く。その差を生むリズムの崩れについて理由に挙げるのは、無意識のうちに体に働く“力み”だ。「コースに出ると、力みで回転が鈍くなっている感じ。振りきれずに、軸もぶれてしまう」。すべきことは明確なだけに現状がもどかしい。
次週は、豪華フィールドが揃う世界ゴルフ選手権「WGC キャデラック選手権」が行われる影で、裏開催の米国ツアー「プエルトリコオープン」にエントリー。12年にはキャリアベストの単独2位に終えた舞台でもある。「ガンガン行かないといけないコース。今週の難しいコースでバーディが獲れたことは収穫だったし、優勝争いを目指したい」。手ごたえと反省を胸に、カリブ海を渡る。(フロリダ州ウエストパームビーチ/塚田達也)