松山英樹が19年初戦へ アマチュア・金谷拓実は米ツアーデビュー
松山英樹、15年初ラウンドは「うーん、微妙」
2015年の初ラウンドを終えた松山英樹の第一声は「うーん、微妙」。比較的穏やかな天候の中で迎えた「ヒュンダイトーナメントofチャンピオンズ」初日、松山は4バーディ1ボギーの「70」で回って3アンダー18位タイ。首位のラッセル・ヘンリーとは5打差がついた。
休み明けの初ラウンドは、まだ荒削りさが取れなかった。この日、松山が記録したドライバーの最長飛距離は6番ホールの398ヤード。フォローの風と下り傾斜を生かしたとはいえ、350ヤード超えのティショットは5回を数えたが、その一方でフェアウェイキープ率は46.7%(15分の7)にとどまった。
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ティショットを右ラフに外した8番(パー3)では、そこから大きくフックする26ヤードのアプローチを、90センチに寄せてパーセーブするなど、ショートゲームは安定していたが、肝心のグリーン上では苦しんだ。
唯一のボギーとした11番(パー3)は3パット。16番で2.5メートルのバーディパットがカップに蹴られると、苦笑いするしかなかった。スタッツを見てみると、ストロークゲインドT2G(ショットのスコア貢献率)は1.610で34選手中6位につけているものの、ストロークゲインドパッティング(パットのスコア貢献率)は、-2.139で33位のブービー賞。「良いストロークは出来ているけど、距離感とラインに対してうまく乗せられていない」と首をひねった。
「ショットでまだ納得いっていないところがあって、自信を持てて打てていない。それがもう少しショットでつけられたかなという要因にもなっている」と松山は言う。ショットをもう少しピンにつけられれば、パットが決まる確率も格段に高くなるのは明らかだ。
前日はプロアマ後に練習場で2時間打ち込み、パット練習はできなかったが、この日はホールアウト後すぐパッティンググリーンへと向かい、パッティングを再確認。1日1日、試合の中で精度を高めていくことが今週の課題だろう。
以前なら、もう少し自分を責めていたかもしれないが「ま、3アンダーなので良いかなと思います」という楽観さが、米ツアー2年目の余裕を感じさせた。(ハワイ州カパルア/今岡涼太)