2015年へシーズンイン！ハワイへ向けて出国する松山英樹

正月気分も抜けきらない1月4日（日）、ハワイ州マウイ島にあるプランテーションコースatカパルアで9日（金）に開幕する米ツアー「ヒュンダイ・トーナメントofチャンピオンズ」に出場する松山英樹が、渡米のために訪れた成田空港で年頭会見を行った。

「目標はメジャー優勝」。改めて今年の決意を語った松山は、まずはハワイでの2連戦に出場し、その後は4月に行われる今季のメジャー初戦「マスターズ」を照準とし、「一番足りない」というショートゲームの精度向上を目指しつつ、初のメジャータイトルに挑む決意を口にした。

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同時に、昨年から懸案となっていた国内ツアーの出場権問題に絡んで、松山は国内ツアーへのメンバー登録をしないことを明言した。「日程的に5試合出られる確証がない」と松山。一昨年に賞金王に輝いたが、昨年の国内ツアー出場数はわずかに2試合にとどまり、義務試合数である5試合には届かなかった。昨年の米ツアー開幕後に決められた規約だったが、松山は昨年末にJGTOに対して制裁金を納めたことも明らかにした。

ANAから花束を贈られ笑顔を見せる松山英樹。2015年初戦のハワイへGo!

とはいえ、国内ツアーにまったく出場しないということではない。「推薦なりで、しっかり出たいと思う」と松山。恩師である東北福祉大ゴルフ部の阿部靖彦監督は「去年より出るんじゃないかな。そこは彼の意地もあるから」とも言う。自身の目標をしっかりと見据えつつ、国内でのプレー機会もうかがうつもりだ。

12月に入り宮崎合宿を行ったあと、年末年始は地元・愛媛で「この一週間、なまけものみたいにゆっくりしていた」と、つかの間のオフを楽しんだ。そんな中、昨年に引き続いて元旦には愛媛県松山市にあるゴルフ練習場「ヒデキゴルフガーデン」でファンに向けたサイン会も行った。「たまにしか帰ってこないし、なかなか会うことができない人もいる」。戦いに明け暮れる一年の幕はもう上がっている。

米国での拠点も「移動時の荷物を半分くらいにしたい。良いところがあればすぐにでも」と早い段階で決めることになりそうだ。足場は着々と固まりつつある。「（シーズン）最初の試合は不安もある。それを少しでも取り除けるように練習していけたら」と、初戦に向けた意気込みを語った。（千葉県成田市／今岡涼太）