松山英樹が19年初戦へ アマチュア・金谷拓実は米ツアーデビュー
発熱&嘔吐感に負けず ウッズは今週ベストの69
フロリダ州のアイルワースG&CCで行われている「ヒーローワールドチャレンジ」3日目。タイガー・ウッズは体調不良に苦しみながら上がり3連続バーディをマークするなど「69」で完走し、最下位の18位こそ抜け出せなかったが、大声援を浴びてホールアウトした。
3日間で一番の日差しを浴びたスタート前のドライビングレンジ。快調にクラブを振っていた松山英樹の左隣に、後から入ってきたウッズは様子がおかしかった。ウェッジ、ショートアイアンでショットをするたびにうつむき、腰に手をやって大きく息を吐き出す。途中で練習場を抜け出し、休憩を挟んだほど。周囲は棄権の可能性も感じた。
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昨晩に本格的に発熱したというウッズ。しかし1番でいきなり第2打をピンそば2mにつけてバーディ。汗を拭き、嘔吐を抑えるような仕草を何度も見せながら、懸命にプレーを続けた。圧巻は「熱が治まってきた」という終盤。ティが前に出された16番から3連続バーディを決めた。18番は残り173ydをピン手前2mにつけるショットを披露した。
ラウンド後はかすれ声で「大変だった。とにかく一生懸命やった。全部出しきった」と話した。「70」で回った前日も微熱があったという。食事もできず、臨んだこの日は2013-14年シーズンのフェデックスカップ王者となったビリー・ホーシェルと同じ組でプレー。「ビリーとのプレーは良かった。可愛いやつだし、なにせプレーが速かったのが良かった。この暑い中に長い時間いなくてすんだしね」
今大会はホスト役を務めるが「みんな知ってのとおり、僕は戦うのが好きだから。やれると思ったらやる」とキッパリ。最後には「きょうの出来?悪くない。トップとたった15打差だ!」(全選手ホールアウト後には20打差)と、周囲を笑顔にしてコースを去った。(フロリダ州オーランド/桂川洋一)