マキロイがメジャー3勝目へ首位発進 松山、小田、塚田が3打差10位
2014年 全英オープン
期間:07/17〜07/20 場所:ロイヤルリバプール(イングランド)
メジャー復帰戦のウッズは首位に3打差でスタート
4度目の「全英オープン」制覇を狙うタイガー・ウッズは大会初日、午前9時4分にスタートし「69」をマークして3アンダーの10位タイで滑り出した。
午前中の気温は摂氏22度から24度。タイガーがプレーした前半は南、南東の方向から風が吹くという比較的穏やかなコンディション。後半は頻繁に風の方向が変わり上がり5ホールは北東の風に変わっていた。
<< 下に続く >>
1番ホール、アイアンでのティショットでフェアウェイ左サイドを捕らえたあと、193ヤード地点から7番アイアンで打った2打目はグリーン右手前のバンカーに捕まってしまう。 左足下がりに加えてバンカー内のボールのライが良くなかったという事もあり、3打目はグリーンを越えて左サイドにオーバーさせ、4オン1パットのボギーが先行した。
さらに続く2番は15メートルのバーディパットを2メートルオーバー。 返しのパーパットはタイガー曰く「ブロック(右に押し出す)」してしまいミスを犯し、3パットボギー。を叩いた。
しかし前半唯一のパー5チャンスの5番では2オンを狙った2打目は、グリーンに届かず右手前に外したものの、4メートルのバーディパットを沈めて1つスコアを戻す。その後5ホール連続で2パットパーでクリア。 流れが変わったのは11番ホールだった。 残り134ヤードからのセカンドショットはグリーンに僅かに届かず右手前の低い位置に下り落ちてしまう。プレー後のインタビューでタイガーは「ボールをスタンスの真ん中に変えて、しっかり打つようにした」と語っていたが、パターで打ったグリーン外からの約12メートルの3打目はカップの底に沈みバーディ。 拳を握りしめたガッツポーズを見せた。
朝の練習から良い感じでウォームアップができていたと語っていたタイガーはスタート2ホールで連続ボギーとつまずいてしまったが、落ち着いたプレー振りで後半スコアを巻き返して3アンダー、「69」で第1ラウンドを終えた。 3月末に腰椎間板切除手術を行い、その後リハビリを重ね競技から遠ざかっていた。3週間前の復帰戦では奮わずに予選落ちという結果だったので、今回の全英オープンでタイガーは優勝争いに絡むどころか予選通過も厳しいのではという専門家の意見が多かったが、初日は内容の濃いショットを連発した。
優れていたのは出球のコントロールといえるだろう。 ティショットはロングアイアン、フェアウェイウッドを多用してバンカーを避けるという作戦が功を奏した。 初日ドライバーを使ったのは16番ホールだけだった。
タイガーは昨年、そして今年3月の手術をする前まではアドレスで構えた時に狙い所よりも左に向きオープンスタンスで左から右にボールを動かすフェードやスライスショットを多用していたが、大会初日はティショットだけでなくアイアンでもコントロールの効いたドローボールで上手くボールを捕らえていた。
全体的には上半身と下半身の動きに調和感があり、リズムも一定していた。プレーの合間には多くの素振りを続けていた。 テーマとしてはクラブヘッド、シャフトを左肩のスイングプレーンよりも左下に抜いていくという「あおり打ち防止」を気にしているようにみえた。
初日は左のピンに対して上手く攻めていたが、右手前のピンに対してのフェードボール攻めが薄めに当たり右手前に外していたというホールが1番と11番だった。そして16番パー5の2打目は左からの風に乗せようという意識が強すぎたのか右手前に擦り球を打つミスがあった。 明日以降は右サイドのピンに対して、横風を確認しながらしてどのような弾道で攻めていくかに注目したい。
(解説:アンディー和田)
★ラウンド データ
69(3アンダー)
フロントナイン 36(1オーバー)
バックナイン 33(4アンダー)
・バーディ: 6ホール
・パー: 9ホール
・ボギー: 3ホール
・パー3: 2アンダー
・パー4: 1オーバー
・パー5: 2アンダー
・フェアウエーキープ率: 71.4% (14ホール中 10ホール)
・パーオン率: 77.8% (18ホール中 14ホール)
・合計パット数 28パット
・グリーン外からホールアウト、グリーン上パットなし: 1ホール(11番)
・1パットホール数: 7ホール
・2パットホール数: 9ホール
・3パットホール数: 1ホール(2番ホール)
・ドライビングディスタンス(計測2ホール平均) 278ヤード