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2014年 全米オープン
期間:06/12〜06/15 場所:パインハーストNo.2コース(ノースカロライナ州)

“ラフ無し”セッティングの罠 松山英樹は14位後退

ノースカロライナ州のパインハーストNo.2で開催されている海外メジャー「全米オープン」2日目。1アンダーの6位から出た松山英樹は前半アウトで2バーディをマークした後、インコースで3ボギーを叩いて「71」(パー70)。通算イーブンパーの14位タイに後退して決勝ラウンドに進出した。

前日夜の大雨を吸ったグリーンは2日目もソフト。松山は出だし1番、2番とショートサイド(ピンに近いサイド)からのアプローチも持さず、果敢にピンを攻めた。ティが約70ヤード前方に出された3番(315ヤード)は、3番ウッドでグリーン手前のバンカーまで運び、バーディを先行。9番(パー3)で8メートルを沈め、一時は通算3アンダーの2位タイまで順位を上げた。

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しかし、スイングへの違和感が生まれた後半、潮目は変わり始める。「12番くらいまでは良かったんですけど、ちょっとずつ変な感じがしていたのが、最後にそのまま出た」。13番、右サイドからの第2打はわずかに短くグリーンから転がり落ち、続くアプローチは砂が多く混じったライからピンを大きくオーバーさせて最初のボギー。16番では右サイドのフェアウェイバンカーから3番アイアンでミスショット。ボールはアゴに当たり、2つ目のボギーを叩いた。

全米オープン史上初の試みとも言える“ラフ無し”のセッティング。両サイドの芝をフェアウェイ並に刈り込んだ影響で、左右に曲げたボールはウェイストエリア(芝のない荒地)に容易く辿り着く。「思いのほかライが悪いところがあって、大変でした」。最終18番でも、右の砂地からグリーンを外しボギーフィニッシュ。終盤5ホールで3ストローク伸ばした初日から一転、この日は6ホールで3つ落とした。

締めくくりに向かって、立て続けに不運に見舞われたようにも思える。ただ、この終盤は、すべき戦い方をできなかったというのが松山の考え方。「不運なライ? そこに打った自分が悪い」。パー3を除く14ホールのうち、フェアウェイを外したのは4度だけだが、そのわずかなミスが後退に直結した。これこそが、メジャー。

だからこそ、まだ諦めるわけにはいかない。首位独走のマーティン・カイマー(ドイツ)とは10打差で迎える決勝ラウンド。「まだ36ホールある。トップと差が拡がってしまいましたけど、何があるか分からないと思います。2位との差はまだそんなにない」。下を向く素振りが、あるはずもなかった。(ノースカロライナ州パインハースト/桂川洋一)

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