松山英樹が19年初戦へ アマチュア・金谷拓実は米ツアーデビュー
PGAツアー初優勝 松山英樹の優勝会見
優勝した松山英樹は18番グリーン上で行われた表彰式の後、チャンピオンとしてプレスカンファレンス(記者会見)に呼ばれ、大会ホストの“帝王”ジャック・ニクラスとともに報道陣50人が待ち構えるインタビュールームに現れた。日米のメディア人数はほぼ半々。松山は通訳を介しながら、次の通りに喜びを語った。
-ドライバーを強く(地面に)叩きつけたようには見えなかったけど、ヘッドが取れた時はショックだった?
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「かなりショックでした(苦笑)。そんなに叩いてないし、落とした程度だったので」
-昨年、プレジデンツカップでこのコースを回った経験は大きかった?
「どういうコースか分かっていたし、今日はアダム(スコット)との組み合わせだったけど、その甲斐(プレジデンツカップでペアを組んだ)もあってすごく回りやすかったです」
-正規の18番では、バーディが必須の状況。難易度も1番のホールだったけど、何を考えていた?
「ティショットがフェアウェイにあったし、2打目はピンを狙うしかないショット。風が右からだったので、持ち球と一緒に風に乗っけて(ピンに)つけようと思った」
-日本で5勝。メジャーでも良い成績を残しているけど、このトーナメントで優勝できたことはどんな意味がある?
「PGAツアーの素晴らしいコースで優勝できたのは自信になるし、これからのゴルフに繋げていけると思う」
-日本人のギャラリーが多くついていたけど、これはアメリカのトーナメントでも普通のこと?
「今週は沢山の日本人ギャラリーの方たちがいて心強かったし、ここまで日本人が多いのかなという気がしました」
-(大会ホストの)ジャック・ニクラスのキャリアについて、どの程度知っている?
「メジャー18勝(笑)」
-子供の頃の記憶とか、どの程度ジャックのことを意識していたのか?
「残念ながらプレーは見たことないんですけど、オーガスタの大会のビデオで流れる17番ホールのバーディパットのイメージがあります」
ジャック・ニクラス「自分が最後に日本でプレーしたのは、多分彼の両親が生まれたころだと思うよ」(一同笑い)
-ジャンボ尾崎は偉大なキャリアを誇っているけど、アメリカでは勝てなかった。石川遼も素晴らしいプレーをしているけど、アメリカでは勝てていない。今日の勝利は日本にとってどんな意味がある?
「日本人が勝ったのは間違いなく4人目だと思うけど、4人しかいないというのはPGAツアーでやる難しさだと思う」
-18番では4日続けてバーディフィニッシュ。なにか特別な自信があったりするの?
「分からないけど、セカンドをフェアウェイから打てたのが大きい。距離的にも僕の好きなミドルアイアンの距離で、今まで一番練習してきたクラブなので」
-全米オープンに向けてどんな意味がある? そして、パインハーストのことはどれくらい知っている?
「まだ練習ラウンドしていないのでコース自体は分からないけど、テレビで見てペイン・スチュワートが優勝してすごいなと思ったところ。今週勝った自信を全米オープンに繋げていきたいと思う」
-ジャックと青木さんの1980年の全米オープンのハイライトを見たことは?
「残念ながら…」
ジャック・ニクラス「ずいぶん前に言ったはずだけど、それは彼の両親が生まれるずっと前の話だよ」(一同笑い)
-お父さんがコーチだよね?
「高校までは父がコースだったけど、それからはほとんど自分でやっています」
-調子が悪くなったときは誰が直すの?
「誰もしてくれないです」(一同笑)
ジャック・ニクラス「それが、彼が良いプレーヤーになるだろうということの証明だよ」