石川遼が描く2019年の構想 フラッグ販売などファンサービス継続へ
ロングパットの遼「ビックスコアも夢じゃない」
オハイオ州にあるミュアフィールドビレッジGCで行われた「ザ・メモリアルトーナメント」2日目、石川遼は1イーグル4バーディ3ボギー1ダブルボギーの「71」、2日続けてイーグルあり、ダボありの波瀾万丈なゴルフながら、通算1アンダーの48位で2試合ぶりに決勝ラウンドへと駒を進めた。
今年の石川のパッティングに関する距離別スタッツを見てみると、15~20フィート(4.5~6メートル)が全体6位、15~25フィート(4.5~7.5メートル)に広げても全体で13位。それ以外の距離では100位以下に沈んでいるのとは対照的に突出した数字を誇っている。
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この日も11番(パー5)で7.5メートルのイーグルパットをねじ込み、16番では9メートルのバーティパットをカップに沈めた。「パッティングでイメージをするのが好きなので、曲がるラインがすごく好き」。イーグルパットは、「1メートルはフックした」というラインを読み切った。
17ホールを終えて、3つスコアを伸ばしていたが、悔やまれるのは最終18番。ティショットを右サイドのバンカーに入れると、ピンまで残り185ヤードでライは左足下がり。「6Iを持ったけど、アゴがちょっと気になった。7Iだとちょっと距離が足りないかなと思ったけど、ドローで行けば届くかな」と勝負に出たが、アゴに当たってすぐ先のラフへ。3打目はわずかにフライヤーして、左奧に切られたピンを通り越してラフへと達した。「(2打目は)ちょっと欲をかきすぎたかな」と、ダブルボギーフィニッシュに頭を?いた。
それでも、2ボギーが先行しながら、「スコアを意識することなく、目の前のホールに向き合えた」と自らの課題をこなし、表情は清々しい。「意識改革をやろうと今週から決めて、1アンダーでプレー出来ていることは、それを後押ししてくれる。明日もどうバーディを獲っていくかに向き合えれば、ビックスコアも夢じゃない」。
プレー中には結果を意識しなくとも、終わってみれば結果こそが一番の良薬となる。「このプレーに、ちょっと慣れてきたかな」と笑う石川は、確かに何かをつかみ始めた。(オハイオ州ダブリン/今岡涼太)