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石川遼 新ウェッジセッティングでメジャーへ

海外男子メジャーの最終戦「全米プロゴルフ選手権」は8日(木)、ニューヨーク州のオークヒルCCで行われる。4月の「マスターズ」以来のメジャー出場となる石川遼は、クラブセッティングを変えてシード確保へ崖っぷちの一戦に臨む。

開幕前日の練習ラウンドは、同い年の松山英樹と一緒にプレー。気心知れた仲が生む和やかな雰囲気をかもしつつも、緊張感を残してインコースの9ホールで調整した。

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石川は今週、キャディバッグから3番ウッドを抜き、新たにロフト角55度のウェッジを入れた。「このコースではスプーンを使う機会はないと言っていい」。ドライバーの次に長いクラブとなる5番ウッドは、ティショットで最大280ヤード近い距離を出せる。7,163ヤード(パー70)で争われる今大会は、「ちょうど悩んでいるところだった」という100ヤード超の残り距離の勝負と判断した。9番アイアン、ピッチングウェッジに続くクラブとして51度、55度、59度のセッティング。4本のウェッジでプレーするのはキャリアで初めてのことだ。

一時帰国して出場した6月の「日本ゴルフツアー選手権 Shishido Hills」以降、今週が7週連続のトーナメント参戦。しかし現在フェデックスカップポイント158位、賞金ランキング153位と、いずれもシード保持となる125位以内には依然遠く、疲労感など口には出来ない。前週に決まった今大会の出場権を無駄にするわけにはいかない。次週のレギュラーツアー最終戦「ウィンダム選手権」と合わせ、大幅な巻き返しを狙っている。

懸命の練習が結果に表れない苦悩を物語るかのように、パッティングスタイルも開幕を直前に控えながら模索中。パターの握りの順手と逆手を、残り距離で変更する可能性もある。「多くの攻め方があるわけではないコース。ピン位置から逆算して、しっかりとポジションを取っていくことが必要」。前週時点での世界ランキング158位(現在163位)で手にした今大会へのチケットの重みは十分に理解している。重圧を背負いながら、再びメジャーでの戦いに足を踏み出す。(ニューヨーク州ロチェスター/桂川洋一)

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