佐藤信人の現地速報/全英オープン練習日2
優勝候補のタイガー、エルスにインタービュー!
現地の火曜日は気温25度の晴天に見舞われ、そよ風の吹く全英オープン開催地とは思えない穏やかさ。最高のコンディションでの開催が期待できそうだ。そして期待を最も集めているのはやはりタイガー・ウッズとディフェンディング・チャンピオンのアーニー・エルス。タイガーは米ツアーウェスタンオープンの優勝でマスコミによるスランプ説を払拭し今季4勝目。またエルスも先週行われた欧州ツアーThe Barclaysスコットランドオープンで今季5勝目をあげて乗り込んできている。シーズン中盤でやっとゴルフ界トップ2の一騎打ちが見られるのだろうか?
アーニー・エルス
「自分もそうだけど、タイガーも調子がいいみたいだね。メジャーを優勝できていないなどという中傷はくだらないと思うけど、でもタイガーのことだから言われっ放しにはしないだろう。この全英で実力を示そうとするだろうねきっと。私個人としては、良い一週間になることをを期待している」
タイガー・ウッズ
「周囲は2人をライバルにしたいみたいだけど、そんな状態に達していないんじゃないかな?良きライバルになるようお互い向上していけるように努力中という感じだろう。彼は素晴らしいプレーヤーだし、私とエルスは他の選手に比べて一騎打ちになったケースも多いと思う。でもまだ2人とも発展途上中だよ」
一方でタイガーは、2週間前のウェスタンオープン優勝でスランプ説を払拭しても、過去4メジャーで1勝も挙げられていないことについて、またも記者団から質問攻めにあった。
タイガー・ウッズ
「マスコミによれば、私はプロに転向してから2度のスランプを経験しているらしい。それにしては、私のキャリアはかなりいいんじゃないかな?」
ジム・フューリック
「タイガーのスランプ説は馬鹿馬鹿しい。彼が世界ナンバー1プレーヤーであることは変わってないし、他の選手と比べ物にならないくらい圧倒的な強さを持っている。ただ周囲の期待の度合いが過ぎているだけだよ」
アーニー・エルス
「タイガーが最高の選手であることはなんら変わりない。単にメジャー時に彼の持つ実力の全てが出し切れなかっただけじゃないかな」
タイガーは今回の全英オープンに備え、過去ロイヤルセントジョージスGCで開催された全英オープンの試合を何度もビデオで観て研究したという。しかし最後にロイヤルセントジョージスGCで開催されたのは1993年。ビデオ学習にどれくらいの収穫があったのだろうか?
タイガー・ウッズ
「正直、何も役にも立たなかったよ。風の影響が大きすぎるコースだからね。風の向きでショットが全部変わる。1993年にノーマンが優勝した時は、最終ホールでドライバーと4番アイアンを使ったと聞いた。今日の練習ラウンドで僕は3番アイアン、9番アイアンと打ったんだ」