ニュース

米国男子の最新ゴルフニュースをお届け

GW誌J.エイケンバック記者の選ぶ全米オープン・コース:ベスト10

ベスページ州立公園ブラックコースは全米オープンの素晴らしい舞台だが、ベストではない。私はパインハーストNo.2を筆頭に選ぶ。タイガー・ウッズなら自分の勝っているペブルビーチ、そしてベスページをまずあげるだろうが、私には何の偏見もない。
ついでに言えばゴルフの技量もない。まあ、それは別の話だが、とにかく全米オープンの開催地トップ10を選んでみた。

■ 第1位:パインハースト(No.2コース)

全米屈指のリゾートにあって、誰もがプレイできるコースであり(ここでボールをなくすということはほぼあり得ない)、1999年に初めて開催されるや絶賛され、すぐに2005年の予定も決まるという栄誉に浴している。ドナルド・ロスの手による、あのボールの転がり落ちてしまうグリーンとたくさんのチッピングエリアは、プレイヤーに正確無比なアイアンショットとさまざまなリカバリーショットの技術を要求する。
細長い茎をもつワイヤーグラスのラフは、先のベスページをはじめ他の開催地にもよく見られるが、それさえ必要としないと言ってもいい。1999年は近年の全米オープンで最も面白かった。

■ 第2位:ペブルビーチ

全米オープン開催地の中でも、宝石のごとく際だつペブルビーチは誰からも愛されるコースだ。最も景観の素晴らしい舞台であろう。1番ホールを思い出せなくても、それはそれでいい。6番から10番までの一連のホールはアメリカで最も有名なコースであり、オーガスタ・ナショナルの11番、12番、そして13番ホールをさえしのぐ。

■ 第3位:シネコックヒルズ

USGAの元会長ハリー・イースターリー(Harry Easterly)の尽力で1986年の開催が実現した。1896年以来90年ぶりのことだった。ロングアイランドのほぼ最東部に位置し、他の開催地よりも全英オープン的なコースである。多種多様なショットメイキング、そして不屈の精神力が試される究極の舞台だ。

■ 第4位:ベスページ州立公園ブラックコース

見た目にも茫然とさせるレイアウトに、初の開催もすんなりと決まった。プレイヤーも、ゴルフファンも納得のコースだ。

■ 第5位:オリンピック(レイクコース)

二人の伝説的なプレイヤーの敗れた場所として有名だ。1955年にベン・ホーガンがジャック・フレックに、1966年にはアーノルド・パーマービリー・キャスパーに敗れている。サンフランシスコの近郊にあるということでオリンピックは全米オープン開催地としての魅力を増しているが、それ以上にティショットの技量の試されるコースとしてナンバーワンだろう。

■ 第6位:バルタスロール(ロウワーコース)

16番ホールまでパー3とパー4だけ。17番と18番がパー5という設定だが、そこに至るまでにプレイヤーはさんざんな思いをすることになる。ショットの正確さとコースマネジメントがキーとなる。

■ 第7位:オークモント

開催地の中では最もグリーンが面白いという自負があるだろう。

■ 第8位:ウイングドフット(ウエストコース)

22年ぶりとなる2006年の開催予定地。セットアップがキーとなろう。“皆殺しのウイングドフット”と呼ばれた1974年、ヘイル・アーウィンの優勝スコアは7オーバーパーだった。しかしファジー・ゼラーが1984年に勝ったときにはそれより11打低いスコアだった。

■ 第9位:オークランドヒルズ(サウスコース)

ベン・ホーガンの勝ったコースだが、アンディー・ノース、スティーブ・ジョーンズというチャンピオンも輩出しているミステリアスなコースである。

■ 第10位:メリオン(イーストコース)

悲しいことだが、メリオンは今後の開催地になり得ないかもしれない。全長が短く、そして全米オープンを開催する為の敷地の広さやロケーションという点で難がある。

さて、ベスページはニューヨーク州が所有・運営する施設だ。平日31ドル(約3,800円)、週末は39ドル(約4,800円)で誰もがプレイできる。USGAとしてはパブリックコースでのゴルフに対して関心をもっている証として、ベスページでの次回開催予定を早々に表明すべきだろう。近年の慣例として、同じコースでの時期開催予定は早々と発表されることになっている。1999年のパインハーストNo.2の例では一年後に2005年の開催地に選ばれている。USGAはベスページでの次回開催を早く公にすべきだ。

すでに2007年までの開催地が決まっているが、アメリカ西海岸と東海岸の両方のパブリックコースが組み合わされるのが最高だろう。カリフォルニア州ラホヤにあるトーリーパインズ(Torrey Pines)が2008年か2009年の候補地と期待されているが、そこにベスページ・ブラックが加わることを望みたい。

一方でプライベートコースには全米オープンの歴史が存在する。2013年にマサチューセッツ州ブルックラインのザ・カントリークラブ(The Country Club)での開催がほぼ確定的なのは不思議なことではない。なぜならばかのフランシス・ウィメット(Francis D.Ouimet)がそこで全米オープン・チャンピオンとなってから100周年に当たるからだ。

いずれにしても全米オープンはプライベートコース、リゾートコース、そしてパブリックコースの三者が共存する新たな時代に向かっている。

by James Achenbach(GW)

関連リンク



あなたにおすすめ

特集

宮本卓×GDO 旅する写心
ゴルフフォトグラファー宮本卓×GDOのスペシャルコラボコンテンツ。国内外のゴルフ写真を随時更新中!!
やってみよう! フットゴルフナビ
サッカーとゴルフが融合した新スポーツ「フットゴルフ」の総合情報サイトです。広いゴルフ場でサッカーボールを蹴る爽快感を、ぜひ一度体感してみよう!

新着記事


ブラインドホールで、まさかの打ち込み・打ち込まれ!!ゴルファー保険でいつのプレーも安心補償!