来たぞ大本命! 今年もビッグネームが上位で顔を並べる
ゴルフダイジェスト・オンライン現地特派員レポート/マスターズ2日目
2002/04/14 09:00
2日目、朝は雨、昼は曇り、午後3時頃から晴れ、そしてまた午後4時半頃から強い雨、と天気の入れ替わりが激しい1日となった。まるでオーガスタがパーマーとの別れを惜しんでならないかのような、プレーの中断であり、パーマーのファイナルラウンドは明日に持ち越すことになった。
そんな中、暫定1位でフィニッシュしたV.シンは予想以上のスーパープレーだった。彼は朝の雨が上がった直後にスタート。午後からの雨が降り出す前に、見事なスコア65でホールアウト。まったく天候には影響を受けなかった。明日は最終組でのラウンドがほぼ間違いない状況で、他の選手が朝早くからサスペンデットで消化できなかった予選のラウンドを終了させた上で、3日目をスタートする。しかもスタート時間が確定していないながらも、非常に有利に明日のペース配分を行うことが出来る。やはりこういうツキもその年の優勝者の条件だった・・・と振り返る事になるのだろうか。
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試合中盤の午後1時、コース内のリーダーボードを見上げてみると、上位10人中、何と米国勢はP.ミケルソンとD.ラブIIIのたった2名。あとはVシンをはじめ、A.カブレラ、S.ガルシア、J.パーネビック、P.ハリントンなどの外国選手ばかり。残念ながら日本勢の名前が上がることは無かった。
その為か、やはりP.ミケルソンとD.ラブIIIに対する声援がひときわ目立っており、さらにT.ウッズが上位陣に入ることを期待する気配で会場は熱気だっていた。
アメリカ勢で忘れてはいけない選手がもう一人いる。上位には上がってこれなかったが、J.デーリーの人気はすごかった。大きなビール腹、決してハンサムとは言いがたい顔つき、だが彼の辿った波瀾万丈な人生と、あの豪快なスウィングから繰り出されるロングヒットは、オーガスタの観客を魅了し、非常に人気が高かった。
また、今年は何かとコースの改良が試合前の話題をさらっていたが、やはりトーナメントが始まると注目はパーマーに代表されるように、選手という役者が演出するドラマへと変わってゆく。
さあ、決勝ラウンドにまたどんなドラマが待ち構えているのか楽しみだ。