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T.フィンチェム:世界統一ルールのための独立共同機関へ

2002/02/27 09:00

世界のゴルフルールを二分するUSGAとR&Aがお互いの間の深い溝を埋め、歩み寄ってくれることを、アメリカPGAツアー・コミッショナーのティム・フィンチェムは望んでいる。すぐにでもと願っているはずだ。

2月19日にフィンチェムはツアーとしての見解を発表した。USGAが1月にコロラドスプリングスで執行委員会を開催してクラブについての新規格を発表して以来初めてになる。そのなかでフィンチェムは用具に関する一本化したルールづくりを担う独立した国際機関を作って妥協点を見いだしていくべきだという提案について詳しく語った。

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「話し合いの中で私がはっきり申し上げてきたことは、現状のシステムでは効率が悪いと思うということです。グローバルなスポーツであるゴルフについて、ひとつあればいいルールを二つの組織がそれぞれ作っているというのはあまり意味があるとは思えない」

PGAツアーはUSGAルールを採用しているが、ツアーとしてはそれを「適切な形に」変更する権利を留保しているとフィンチェムは言う。しかし、1992年にアイアンの角溝をめぐってカーステン社との間で法的な決着に至ったいきさつから、ツアーが用具に関するルールを変更するための手続きは厳しいものとなっている。用具に関する諮問委員会(5人委員会)がツアーの政策委員会に勧告してはじめて検討されることになるのだが、フィンチェムはツアーが独自のルールを作るのに「いかなる制約もない」と言っている。

もし、世界規模の独立した機関ができた場合、誰がそのテーブルに着くことになるのだろうか。他産業ではどのように業界統一基準が作られているのかをリサーチするようフィンチェムはスタッフに依頼している。用具メーカーがメンバーとなりうるのかどうかわからないとフィンチェムは言うが、メーカーは「その意思決定のプロセスにコンジットをもつ」べきだと思うと述べた。独立機関といっても実際の建物等の資産をもつわけではないので、経済的な依存関係が何らかの偏りを生じさせるという心配もない。

グローバル・ルール評議会というアイディアはUSGAとR&Aの間でこれまで約2年にわたって論議されてきており、9人のメンバーからなるルールに関する「最高裁判所」的な機関が検討されいる。USGAはR&Aとの共通理解に達することを大いに期待しているが、具体的なアクションはまだ何ひとつとられてはいない。

たとえばワールドゴルフ・チャンピオンシップは2002年までに7か国で解されることになるが、ルールが二つあることでそうした世界規模の競技は困難を伴っている。一般ゴルファーがルールの存在理由を理解できるように、ルールづくりにはもっとよい「思想」が必要なのだと、フィンチェムは次のように言った。

「その新たな『統一体(entity)』ができれば、新しく何かを始めるということがしやすいのではないかと思うんです」 BY JEFF BABINEAU(GW)

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