名解説者ピーター・アリス、独占インタビュー第2弾
アメリカのゴルフ界で有名な解説者、元BBCで現在ABC放送のピーター・アリス氏との独占インタビュー第2弾。アリス氏はツアープロとして通算20勝を上げ、ライダーカップにも8度出場している。そんな名プレーヤーでありながら、解説者であるアリス氏に今回はタイガー・ウッズをはじめとする名プレーヤーたちについて語ってもらった。
ピーター・アリス
「タイガーは私が長年見てきたゴルフでは考えられないようなことをやってのける。目の前で起きていることを疑うかのようなスーパーショットの数々。例えば、3番アイアンで深いラフから200ヤード飛ばして、グリーンオンをしてバーディを決める。普通の人ならあんな深いラフから打ったら90ヤードも飛べば大満足だろう。奇跡に近いチップインや長いパットも決めてくる。才能の塊だね。彼と一緒の時代にいられることを光栄に思う」
ベン・ホーガンは?
ピーター・アリス
「素晴らしいプレーヤーだった。彼の周りにはオーラが出ていたよ。とても興味深い人物であり、とても美しいプレーをする選手だった」
サム・スニードは?
ピーター・アリス
「彼は私の中で20世紀の偉大なアスリートたちの上位にいる。エレガントさが粋だった。私は歩き方を重要視するのだが、彼は歩き方も素敵だ。ショーン・コネリーやタイガーも優雅な歩き方をする。しかしほとんどの選手が不恰好に歩くのでみっともない。その点、サム・スニードはスウィングも美しくて素晴らしいプレーヤーだったから、観ていて本当に楽しかった」
ピーター・アリス
「頭脳と心とガッツが最高級のプレーヤー。厳しい戦いを勝ち抜くガッツがあった」
ピーター・アリス
「タバコがカッコイイとされていた時代に、コースで格好つけて吸い、強い弾道のボールを左右に打ったり、派手なガッツポーズを決めていて楽しかった。その後に、もう少し洗練されたパーマーとしてセベ・バレステロスが登場した」
ピーター・アリス
「私にはなぜ彼女が米男子ツアーに出場するのか理解できない。彼女がこの挑戦から得られるものは何もないと思っている。もし米ツアー『コロニアル』でトップ10に入れば、米女子ツアーで1シーズンに4大メジャー制覇をしたことに匹敵するくらいのものだと思う。しかしいくらコースが短めで彼女のプレースタイルに合っているといっても厳しい。彼女は素晴らしいプレーヤーで大好きだけど、今回のことに関しては本当に理解できない」